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井上ひさし『ムサシ』感想

2010年07月29日 23時44分52秒 | 文学
すこし吉川英治の『宮本武蔵』に興味があることと、ついこの前の新聞でこの演劇が英米で好評という記事を見て、井上ひさしの『ムサシ』(集英社)を図書館で借りて読んだ。
日本では藤原竜也と小栗旬が武蔵と小次郎を演じていたが、海外公演では勝地涼が小次郎を演じているらしい。藤原竜也と小栗旬と勝地涼の三人は良く似ているので、誰が誰の代役でも出来ると思う。
藤原竜也と小栗旬が「徹子の部屋」にそれぞれ出演して、この芝居について語っているのを見たときにも興味を持っていたのだが、そのときは蜷川幸雄の演出ということしか認識していなかった。(脚本がなかなか届かなくてたいへんでしたという話をしていたと思うので、そのとき井上ひさしの名前も出てきたと思うのだが、すっかり聞き落としていた。)
宮本武蔵と佐々木小次郎を双子のような役者が演じるのだな、すこし面白そうだなあ、しかし蜷川幸雄だからなあ、というふうにそのとき思ったのだが、今回読んでみて、これはつまらんと思った。井上ひさしの芝居はすべてこのようなものなのだろうか。だったら見なくても(読まなくても)いいやと思った。
天皇制批判と平和がテーマなのだろうなと思った。
これまで井上ひさしの本は『ブンとフン』だけ読んだことがあるが内容は忘れている。井上ひさしは天皇制批判と平和がテーマのひとなのだろうと思っていたら、その通りの内容だったのでさらにつまらなく感じたのだろう。
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