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☆松本清張「ゼロの焦点」感想

2009年12月15日 00時42分51秒 | 文学
ゼロの焦点 (新潮文庫)松本清張の「ゼロの焦点」(新潮文庫)を読んだ。
二時間サスペンスは断崖で終わるという定番を作ったのが松本清張であるとこの間NHKの番組で知ったのだけれど、まさしく最後は断崖で終わった。
映画も少し気になるが、おそらく見ないだろう。
終盤は主人公の推理がずっと続き、ああではない、こうではない、ああそうかこうだったのか! という具合に最後まで進んだ。頭の中だけで解決しただけじゃないか、と思った。客観的でないというか、最後に「ここへ来たあなたにはもうすべておわかりでしょう」みたいなことを言われて、彼女の推理が正しかったことになる。
最後まで話を追いかけることができたので読みやすい小説なのだろうと思う。
敗戦後の占領期を扱っているところが興味を惹かれたところだった。
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