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☆大江健三郎「「雨の木」を聴く女たち」感想

2009年12月06日 00時00分16秒 | 文学
「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち (新潮文庫)大江健三郎の連作短編集「「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち」(新潮文庫)を読み終えた。
最近僕が大江健三郎のどこに興味を持っているかといえば、彼の作り出す性的で不気味な物語ではなく、何度も推敲を重ねたと思わせる素直に流れない独特の文章でもなく、彼が小説を書くことにたいしてどのように考えているか、考えてきたかというところに興味がある。
そのようなことが小説を読んでいるとよく出てくるのでそこは面白いのだけれど、やはりどうしてもなんらかの物語が始まってしまう。まくらをずっと聞いていたいのに、落語の本篇が始まっちゃうんだなあ、ちょっとめんどくさい、というような気分になる。もちろん、このような感想は真の落語ファンや真の大江健三郎読みは抱かないものなのであろうけれども……。
あまりおもしろくなかったのでしばらく大江健三郎は読むまい。
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