ダブログ宣言!

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☆ジョン・マッデン監督「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」感想

2009年07月19日 17時31分09秒 | 映画
プルーフ・オブ・マイ・ライフ録画していたグウィネス・パルトロウ主演の「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」を見た。ひさしぶりに映画を見た。
ここ最近、数学者を描いたものが多いように思う。
思い出せるだけでも、
マット・デイモン(「グッド・ウィル・ハンティング」)と
ラッセル・クロウ(「ビューティフル・マインド」)と
寺尾聰(「博士の愛した数式」)と
福山雅治(「ガリレオ」)
がいる。じつにおもしろい。(福山雅治は正確には数学者じゃないけれど。)
数学の証明って黒板一杯に書き散らして何をやっているのかわからないけど、なんだかすごいことが行われているという感じを出すのに有効な道具なんだろうなあ。
あんなに書きまくって何を証明しようとしているのか、ほんとうに理解できない。嘘じゃないかと思っている。

なんとなーく、雰囲気で作った映画だなという感じでした。
ぼけたアンソニー・ホプキンスが数学の証明をしてるつもりでノートに「9月の暑さは……」とか「書店の売り上げは……」とか書いているところは悲しくもあったが、すこし笑えた。
いくらぼけてるとは言っても、そんな分かりやすいボケ方はないんじゃないかなあ。
このひとは凡人には理解できないほど賢い、とか、尋常じゃなく馬鹿である、というのはなかなか表現しにくいものだということがよくわかった。
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☆内田樹「知に働けば蔵が建つ」感想

2009年07月19日 16時57分12秒 | 文学
知に働けば蔵が建つ (文春文庫)引き続き、図書館で借りてきた内田樹の本を読む。「知に働けば蔵が建つ」(文春文庫)。
とてもおもしろく、というほどではないが、退屈せずに読んだ。
何かを考えるときに時間というものを勘定に入れるのが内田樹的なのだな、とあらためて思った。
「在留日本人のパリ症候群」は懐かしかった。
僕が内田樹という書き手を意識し始めたのはこの文章あたりだったように思う。ちょうど朝日新聞にパリ症候群について載っていて、留学中に精神的にわりと追い詰められた経験のある人間としてはひとごととは思えず、調べていて内田樹のブログに行きあたったように思う。じゃなくてもしかしたら、その少し前から読んでいて、気になりだしたのがこの文章あたりだった、ということかもしれない。
名前は高橋源一郎がどこかで、なにかで、書いているのを見て知っていたはずである。はずであるが、新しい作家にはなかなか手を出さないので「ふうん、そんなひとがいるのか」という程度だった。
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☆内田樹「こんな日本でよかったね」感想

2009年07月19日 00時18分32秒 | 文学
こんな日本でよかったね─構造主義的日本論 (木星叢書)三連休の初日。図書館に行って予約していた本を受け取り、読み続ける。
内田樹の「こんな日本でよかったね 構造主義的日本論」(バジリコ株式会社)を読んだ。
内田樹のブログはよく見ているので、ほとんど読んだことのあるものばかりだった。なのでお金を出して買う気にならないのであるが、たまに本で読んでみたくなるのだ。
ほとんど読んだことのある内容、見たことのある文体で語られるので、あまり印象に残ったことはないのだが、一箇所、
《また「武道の師弟関係」という疑似家族的な親密圏で、学界の競争的人間関係の中で負った心理的な傷を癒された経験から、》(225ページ)
というところがあり、あまり聞いたことのない発言だなと思い、印象に残った。
ふっと弱いところを見せられると、そのひとのことが少しわかった気になって親近感を持つものだ。
そのようなこと(弱い部分を見せること)は文章を書くときもまた普段でも、意図したり意図しなかったりしてやることは僕もあって、こう書いてしまうとものすごく計算高い人間に思われそうだが(高くないとは言わないが)、そういう書き方ってやってしまったあとに「上手くいったな」という感慨みたいなものがあって、文章を書く楽しさってそういう上手く出せたなという感じにあるように思う。
(なかなか上手く説明できなくて橋本治みたいな文章になってしまった。すみません。)
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