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☆内田樹「こんな日本でよかったね」感想

2009年07月19日 00時18分32秒 | 文学
こんな日本でよかったね─構造主義的日本論 (木星叢書)三連休の初日。図書館に行って予約していた本を受け取り、読み続ける。
内田樹の「こんな日本でよかったね 構造主義的日本論」(バジリコ株式会社)を読んだ。
内田樹のブログはよく見ているので、ほとんど読んだことのあるものばかりだった。なのでお金を出して買う気にならないのであるが、たまに本で読んでみたくなるのだ。
ほとんど読んだことのある内容、見たことのある文体で語られるので、あまり印象に残ったことはないのだが、一箇所、
《また「武道の師弟関係」という疑似家族的な親密圏で、学界の競争的人間関係の中で負った心理的な傷を癒された経験から、》(225ページ)
というところがあり、あまり聞いたことのない発言だなと思い、印象に残った。
ふっと弱いところを見せられると、そのひとのことが少しわかった気になって親近感を持つものだ。
そのようなこと(弱い部分を見せること)は文章を書くときもまた普段でも、意図したり意図しなかったりしてやることは僕もあって、こう書いてしまうとものすごく計算高い人間に思われそうだが(高くないとは言わないが)、そういう書き方ってやってしまったあとに「上手くいったな」という感慨みたいなものがあって、文章を書く楽しさってそういう上手く出せたなという感じにあるように思う。
(なかなか上手く説明できなくて橋本治みたいな文章になってしまった。すみません。)
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