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「比嘉春潮」:顕彰碑建立期成会

2006年05月28日 | 「Weekly 読書感想」
 先の「沖縄クラブ」定例会で例の上里佑子後輩に“重田さん、重田さん”と会場内を追っ掛けられ、3千円と引換えに本リーフレットを渡された。

 持帰った自宅で目を通している内に次第に圧倒された。それもその筈、僅か30Pに新川明、當真嗣一、中野好夫、仲宗根政善、外間守善、新里恵二、由井晶子、岡本恵徳、中原俊明、我部政男、高良倉吉、比屋根照夫、三木健、屋嘉比収と気の遠くなるような沖縄歴研綺羅星面々が夫々の角度から語る追悼文集。
晩年の伊波普猷と故人のエピソードは仄聞していたが、その著作に触れる機会がなかった。本リーフによってインフォーマント故人を巡る交流と往時本土の沖縄歴史研究模様を学んだ。沖縄研究における西海岸浦添文化と東海岸勝連文化の視点は本書によって初めて知った。

 西原字は戦後沖縄の最大の企業家・呉屋秀信を生んだ「間切」と思っていたらこうした学者出自地だったのか。春潮老の西原懐古談を読むに付け、私が過ごした「安謝間切」はこうした語り部を遂に持たなかった悔しさ。
私の創業前年77年の在京大手マスコミによる故人逝去の報に記憶がないことや大学卒1年だけ在籍した「新報」東京支社勤務前後に、由比タイムス先輩や三木新報記者が故人の謦咳に接していたこと。同時代人としての自分の迂闊さに些かの悔や。

 裏表紙に定価300円とあるリーフレットに3千円を払った訳だが、先日期成会から記念碑建立完成協力への丁寧な礼状を頂いた。

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2 コメント

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名前の間違い (上原成信)
2006-05-29 12:44:40
>由比タイムス先輩や三木新報記者



「由井晶子」さんのことだと思います。「由比」ではありません。お節介爺の繰り言。
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比嘉さん、よくお会いしました。 (斉藤)
2006-06-05 16:11:42
 比嘉春長潮氏は父の友人で、父が東大に研究に来ていた頃に〈私は学生の頃〉よく逢っていた方で、私もよく存じていますので、懐かしいです。

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