![]() | 日教祖の散歩道―日教組の結成と教育研究集会・教育への想い渡久山 長輝郁朋社このアイテムの詳細を見る |
元日教組書記長にして中央教育審議委員である大先輩には失礼ながら、本書のタイトルを見て「何時も疾走、ひた走りの日教組、散歩もするのか!」と思いました。まあ、これは冗談ですが300ページ近い上製版、タイトルイメージから果たして読み通せるか懸念しましたが、何度か酒を酌み交わす機会があっただけに、要所に著者のシニカル、ユーモアー口調を思い出し、時に笑いを抑えつつ読み通しました。
書き下しではなく、研究集会での講演や内外コラム等の集録。教育現場に殆ど接する機会の無い私にとって、日本の教育と言えば、「ゆとり教育の弊害としての学力低下」「モンスターピャレントに翻弄される不適応教員」「超身分安定に高額年金」という一般的教職イメージですが、本書を読むと日教組成立の沿革・歴史や現場に密着した様々な数値指標を諸外国と相対比較した日本の教育現場の課題と状況を知ることが出来ました。また、末尾に全文掲載されている国会での参考人陳述や日教組研修会での「昨今の教育政策と改革の課題」等々は本書が無ければ私には接することがない異郷世界で、日頃無縁な領域に対する蒙を拓かれました。また、日本には様々な基本法があるが、予算の裏付けのないのは教育基本法だけという指摘にも驚きました。
半ページの短いコラムながら“志を果たしていつの日か帰らん”と歌う「ふるさと」帰郷錦マインドの喪失が過疎の一因ではないかとの指摘、因果関係の逆転は気になるものの、お登り創業家?の自分を振返り、印象に残る部分でした。
在京県人会活動には一定の距離スタンスの著者ながら、故郷・八重山に触れるコラムでは途端に浅黒い望郷抑えがたい好々爺・大先輩の表情が出て来て、思わず笑みが浮びました。渡久山先輩、勝手なゴタク、失礼しました。ご容赦を!
不登校、退学者20万人、精神疾患休職教員5400人。こんな学校に通えば、ひきこもり、ニート、失業者となり、四万人の自殺者が出るのは当然です。
日本国民は、なぜこんなデタラメ教育を許しておくのでしょうか。子供の不幸を見て見ぬふりする堕落した日本人こそ、自民党・官僚政治の愚民化政策が作り出した愚民です。
教育現場から愚民化教育のおぞましい実態を詳細に暴露したのが「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)です。時代錯誤の文科省官僚は、この知識時代に愚民化教育を行い、若者を貧窮させ、犯罪に走らせ、国家衰退を作り続けています。
これは、薬害エイズや薬害肝炎を起こした厚労省官僚を越える大罪です。悪徳官僚への恨みと呪いの声が、親や教師から聞こえてきます。うらめしや、うらめしやと。
今年こそ親たちは目を覚まし、子供を救うために立ち上がるのでしょうか。それとも、薬害肝炎やエイズ、原爆症患者、沖縄と同じに、日本人は子供を見捨てるのでしょうか。
組んだ仲です。
出版の話は聞いておりませんでしたので、早速、買って読んでみます。情報有難うございました。
本を、ぉ読みくださり、有難う御座います。教育現場の教職員にも、あまり読まれていないのにと残念がってにるのでしたが、敬服します。書評も有難う御座いました。ますます勉強します。
仲本さん、有難う。正月に石垣に行きましたが、静かに動きつつあります。4月の会の成功を祈っています。
投稿された前の方、お口は少し悪い様ですが、趣旨には、賛成ですが