センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

アルコールの影響:高齢者と若齢者の比較

2009-03-28 00:00:07 | 感覚
2009年3月17日 提供:WebMD 
研究によると、高齢者はアルコールがどのような影響を与えているのか理解している可能性が低い。
【3月6日】社交上の飲酒は高齢者に対して、一緒に飲酒している若齢者よりも大きな害を与えているようである。高齢者はアルコールがどのような影響を与えているのか理解している可能性も低いことを、新規研究は示している。
『Journal of Studies on Alcohol and Drugs』で発表された研究では、50 - 74歳の高齢被験者42例と25 - 35歳の若齢被験者26例について調査を行った。被験者は全員、社交上の飲酒者であり、非喫煙者であった。
研究のために、各年齢群の一部の被験者には中程度の量のアルコール飲料を飲ませ、他の被験者にはプラセボとしてノンアルコール飲料を飲ませた。被験者らはそれらを飲んでから25分後と75分後に試験を受けた。試験では文字と数字を順番に線で結ぶことが要求された。それは視覚と運動の協調、計画性、および1つの課題から次の課題に移る能力を評価することを目的として設計された試験であった。
被験者らは自分がどのくらい酔っていると感じたか、およびアルコールのせいで試験の成績がどのくらい悪くなったと思うかについても評価を行った。
呼気中の最高アルコール濃度は高齢飲酒者群と若齢飲酒者群において同様であったが、アルコール飲料を飲んだ高齢被験者は試験を完了するのに若齢被験者よりも長い時間を要した。このような年齢による成績の差は非飲酒者においては発生しなかった。ノンアルコール飲料を飲んだ高齢被験者と若齢被験者の間に差は認められなかった。
「たいしたことではないように聞こえるが、もし車に乗っていてブレーキを踏む必要があるとしたら、5秒というのは大きな差である」と、研究を行ったフロリダ大学マックナイト脳研究所の精神医学の教授であるSara Jo Nixon博士はニュースリリースで述べている。「それは事故を起こすか事故を起こさないかの違いとなる可能性がある」。
同様に高齢の飲酒者はアルコール摂取の25分後の試験で自分の能力が低下していることを理解している可能性が低かった。高齢の飲酒者が実際にはそうではないにもかかわらず運転をしても大丈夫だと考える可能性があるため、これは危険なことである。アルコール摂取の75分後の試験では、高齢飲酒者はアルコールを摂取しなかった高齢被験者と同様の試験の成績であったが、より大きな能力低下を報告した。
Nixon博士はこう助言している:「もし夕食でいくらかアルコールを飲むなら、すぐに席を立ったりせず、くつろいでデザートを食べなさい。しばらくの間運転をしてはならない」。
高齢者のアルコール摂取は、より大きな公衆衛生上の問題になる可能性が高い。研究の背景情報によると、55歳以上の成人の半数以上が社交上の飲酒をしている。同じく、高齢者が人口に占める割合も今後数十年間で急増する見通しである。2030年までに米国民の5人に1人は65歳以上になると予測されている。

以前にも私のブログでお酒の飲み過ぎと脳のダメージについて解説したことがあるが、高齢者の方々のお酒の飲み過ぎは身体への影響及び精神的なダメージもあるのです。
それは、お酒の飲み過ぎにより、脳内でのニューロンネットワークの伝達速度が極端遅くなることが知られている。
私達が記憶を引き出したり、記憶する(インプット)にも関わっている。ニューロンネットワークの伝達(パルス)微電流の円滑に行かず、記憶も能力も極端に低下するのである。
これらが運動性や記憶力などの低下に繋がり、反応の鈍さとして現れるのである。特に危険な状態、例えば、車の運転などはお酒を飲んで運転しては駄目だというのはこのためなのです。
他にも、五感などの感覚にも影響を与え、鈍感化します。これらが「危険回避能力」が低下するので、自己に迫る危険を回避できなくなり、思わぬ怪我や事故に遭遇する機会も増加するのです。
また、私達の脳細胞にも関わってくるのです。私達の人の脳は毎日10万という数のニューロンが死滅して行きます。大量のアルコールが体内に入ると、この脳細胞の死滅を加速的にさせる働きがあり、脳細胞を傷つけることにも成るのです。
私は、お酒も飲まないし、タバコも一切吸わない。これらは身体の細胞死(アポトーシス)とニューロン(脳細胞)の死滅を緩やかにさせるためと「アンチエイジング」(抗加齢)に取り組んでいるからである。
お酒の飲み過ぎやタバコの吸い過ぎには注意が必要なのはこれら身体や脳細胞など、色々な細胞を傷つけ、死滅を加速させることで老いや記憶力の低下など、感覚器官の衰えなどに繋がるのです。
ですから、これからのシーズン。桜見でお酒などを飲む機会は多くなると思われるが、適度に飲まれることに心がけて欲しいと思います。

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