センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

五感情報の監視役(扁桃核)

2009-03-30 00:02:15 | 感覚
人の脳の「扁桃核」は、喜び、悲しみ、快感などの感情に深く関わっている脳部でもある。
私達人の五感のすべての情報を総動員して絶えず、周囲を監視し、それが、自分にとって安全なのか、安全でないのか、不快なものなのか、快なものかなどを判断する重要な脳部である。
これらに深く関わっている「扁桃核」はあらゆる五感情報が集まってくる。
外的情報だけでなく、体内からの情報(内部感覚)なども判断している。これらの情報を整理し、処理して判断する小さな脳部に過ぎない。扁桃核には重要な脳神経が密集している。
他にも脳内物質のドーパミン(興奮)、ノルアドレナリン(恐怖)、セロトニン(抑制)などの神経伝達物質も複雑に働いている。扁桃核は丁度アーモンドのような形をしているのでアーモンド核とも呼ばれている。
私達が料理を食べて美味しいとか、不味いと判断するのは、味覚細胞(味蕾)に関係している事は知られているが、この美味しい、不味いと判断するのは味覚と脳(扁桃核)なのです。
以前に食べた味覚記憶と比較して、美味しい、不味いと判断するのです。
子供達が、大人の味を理解できないのは、味覚(味蕾細胞)の未発達だけでなく、この扁桃核の未発達にも関係しているのです。
つまり、この扁桃核は、様々な体験記憶、学習などの記憶体験が関わっている。
味覚に関しては和食、中華、洋食など色々な食事をすることで味の違いを理解でき、味覚の発達と同時に扁桃核の発達にも繋がるのです。
また、他の感覚、視覚、嗅覚、触覚、聴覚も同様に色々な体験記憶を積み重ねることで鍛練され、感覚器官及び扁桃核も鍛練されるのです。
これら五感体験記憶不足になると、扁桃核も未発達で刺激されません。
つまり、アドレナリンなどの神経伝達物質が異常に分泌されると興奮した脳が抑制出来ず、イライラし、大声で叫んだりします。理性の働きが低下するのです。
私が多くの方々に人の五感の重要性を提唱するのは、この人の脳の認識力、扁桃核との関わりを説いているのです。
現代人は、五感を疎かにしているために、脳への刺激も不足しており、同時に扁桃核での判断能力も低下しているのです。
これらから感情のコントロール能力も低下するのです。
ですから、私は五感を総動員して脳に情報を送り、この扁桃核を鍛練する重要性を説いているのです。
先ほども言いましたが、扁桃核は五感からの情報を監視し、それが安全か、危険かを判断しますので、自己に迫る危機や危険を回避能力「危険回避能力」も低下するのです。
これらの判断は、扁桃核から人の脳の前頭葉に送られ、判断が正しいか、間違っていないかなど最終判断を下すのです。
人の脳内では五感の情報を前頭葉で統合し、扁桃核で判断、そして前頭葉で計算→判断→決定→行動(アウトプット)します。
このような一連の思考性で五感情報を計算、判断、決定、行動を瞬時のうちに行うのです。
しかし、現代人は便利な道具に依存する傾向が強く、自己の五感が疎かにされており、退化しております。
五感刺激が不足しているため、同時に脳も刺激不足になり、脳の活性化が出来ず、衰えも加速的に早まります。
ですから、複雑な情報処理、判断が出来ず誤った判断する。思考することが多いのです。
誤った判断は、異常行動、言動に繋がり、興奮した脳が抑制できず益々正しい判断、認知が出来なくなるのです。
これらを改善、防止するのには、子供の頃から五感を総動員して、脳に刺激を送り、記憶する(体験記憶を定着させることです)。
その体験記憶「五感教育」と学習を融合させ脳にインプット「記憶の定着」をさせることが重要です。
これらの体験学習が、感覚も脳も活性化し、正常化するのです。自己の五感を意識し、総動員して感じ取ることで脳全体が刺激され、理性の働きも活性化し、
感覚、脳の急激な衰えを緩やかにさせてくれるのです。
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