センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

「超感覚」を身につける!(五感力トレーニング)!

2012-05-15 00:00:40 | 感覚、五感
超感覚とは、五感の優れた感覚を意味するものである。
誰でも五感を鍛錬すれば身に付く感覚ではあるが、努力も必要である。
例えば、私達ヒトでは視覚からの情報を脳に80%も送っているが、他の感覚は軽視されている傾向が強い。
私は敢えて視覚以外の感覚を鍛錬することを推進している。
現在のように、視覚優位の感覚では超感覚は身につきません。
超感覚は時として、達人や巧みの技として活かされる。
例えば、現在も缶詰の不良品検査には、缶詰の缶を叩いて音の高低の違いによってグラム数の違いや微妙な変化を聴覚で感じることが出来るのである。
他に、研磨技師は普通私達が凹凸の変化は1000/1mm程度、缶ジュースなどのバーコードの凹凸程度は感じ取れるが、超感覚の持ち主は10.000/1mmの凹凸を指先で感じ取ることが出来るのである。これらもみな、五感を鍛錬した結果でもある。
嗅覚の世界では「調臭師」という、香水を調合するする人達は、普通私達が匂いと感じ取れるのは8種類程度だが、調臭師の人達は約2000種類もの匂いを嗅ぎ分ける能力がある。
但し、普段から努力しており、体調にも気を使っている。嗅覚に対する拘りは食事内容にもある。焼肉や焼き魚などの焼き物や刺激臭の強い食べ物を避けている。とくにフランス人は嗅覚の優れた人達が多い。
調臭師は世界でも認定されている人は数百人と言われているが、フランス出身の調臭師は全体の3割近い人が職業に就いている。やはり、香水の国でもある証拠である。
味覚では、シェフなど料理人が鋭い人達が多い。味覚は嗅覚との共通感覚がある。共通感覚とは、味は人の舌の「味蕾」で感じるが、実は匂いの相乗効果によって味と感じ、美味しいと感じるのである。
現に、風邪など引いたときに味わう料理は美味しくない。これは料理自体の匂いが遮断されるからである。
テストに紙コップなどを2個用意し、リンゴジュースとオレンジジュースを入れた紙コップを目を閉じ、鼻を摘まみながら飲むと味の違いが分からない、感覚の鋭い人なら舌触り、サラッとしているか、ベトッとしているかの違いで分かると思うが、味覚本来の味は曖昧で分かりづらいのである。
だから匂いがあってはじめて味と感じて美味しいと感じるのである。
味覚は60歳を過ぎた頃から低下し始め、高齢者になると微妙な味を感じなくなる。これは味蕾細胞が約一ヶ月前後で細胞が入れ替わり新陳代謝するのであるが、この能力が低下するのと関係している。また、男性より女性が嗅覚や味覚は優れている。とくに20歳代の女性は味覚に優れている人が多い。
だが、無理なダイエットなどで味蕾細胞の原料(亜鉛)が不足して、味覚障害に疾患している女性が急増している。
味覚障害は直接、食欲や本能に関わる感覚なので精神的なダメージは大きいものである。
劣った味覚を回復や鍛錬するにはまず嗅覚を同時に鍛錬することである。食事を造るのにも、食材の匂いを嗅ぎ沸け、五感と創造性を駆使して料理に取り組むことである。
良く、食材を目の前にしながら何分も迷って献立を考える人が居るが、これでは感覚や脳は刺激されず、鍛錬に繋がらない。直感でも良いからすぐに取り掛かることである。
料理を上手く味付けするより、五感を駆使して料理を仕上げると上手く行くことがある。
一流のコックやシェフは自分の超感覚(五感)を駆使して料理をするので感動的な料理になるのである。
聴覚では、オーケストラの指揮者は演奏者の微妙な音の違いや、間違いを探し出す能力を持っている。私達では音の違いを理解できないが、これも職人技の一つでもある。
オーケストラの指揮者は音というものを「音程」として理解するので、例えば鳥の鳴き声も音感として聞こえているのだろう!
指揮者の多くは絶対音感という持ち主で、色々な楽器を同時に演奏しても音程が全部理解できるし、自然界の音すら音符が付いて聞こえるという感覚を持っている。これも超感覚なのである。
超感覚は誰でも鍛錬や努力で身につくものである。この能力が危険回避能力や芸術性、創造性などの能力に結びついているのです。
また、1000人に1人の割合で「共感覚の持ち主」が居る。共感覚とは、例えば新聞を読んでいても白黒の文字に色が付いて見えたり、人との会話にも色がイメージされるという感覚である。
私達はこれらを特殊感覚と呼んで入るが、これらの感覚は脳の仕組みに関わっている。
普通私達は、言葉を聴いたり、文字を読んだりするなどの行為は、脳の限られた部分が刺激され、活発化するが、共感覚者はこれら以外の脳部が同時に活発に働くのです。具体的に私達が新聞などを見るときには視覚野(後頭野)が活発に働きますが、共感覚者は同時に他の脳部も働き白黒の文字に色が付いて見えるのです。
これらの共感覚者の多くの人達には芸術性に優れている人達が多いといえるのはこの超感覚の持ち主でもあるからです。
この共感覚は幼児期には誰でも持っている感覚なのですが、成長するにつれて忘れ去られる感覚でもある。大人に成長しても残っている人は少ないのである。
私達もこの超感覚を身につける、感覚を極めるのには「好奇心を強く持ち、努力し鍛錬する」ことである。
現在の職業や家庭でも何処でも自己の五感を鍛錬することは可能です。視覚以外の感覚を意識して鍛錬することに心掛けることです。
そのことで脳が活性化し、感覚が磨かれて行くのです。この感覚の鍛錬の賜物が「超感覚」に繋がるのです。私は歳だからとすぐに諦めず、頑張ってみることである。体が動かなくても五感は鍛錬できるものです。簡単なことから開始し、徐々に刺激を多くし、鍛錬を難しくレベルを上げて行くことが重要である。
ぜひ、皆様も自己の五感を再認識し、鍛錬されることは脳の鍛錬、脳の活性化に繋がることを私から提唱致します。
五感教育プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、



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