センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ボストンレッドソックス松坂投手の不調と五感の関係!

2007-05-14 00:00:16 | 感覚、五感
以前に私のブログでも紹介したが、スポーツとヒトの五感は深い関わり合いが有るのです。
野球などの球技は特にヒトの五感、触覚や平衡感覚が重要な鍵を握っているのである。
このところ、松坂投手は不調であるが、これはアメリカ式の練習プログラムを強制されているからである。
日本の練習方法とアメリカ式練習方法との違いで悩んでいるので松坂選手本来の力が出せないのである。
特に、アメリカでは投手マウンドの土の硬さやボールの質感(握り)の喩和漢を感じているのだと思う。
日本の硬球は牛皮で出来ており、縫い目もしっくり手に馴染むものである。
大きさや重さは世界基準があるので同じだが、アメリカの硬球は馬皮で出来ており、縫い目も浅く、手の小さい日本人投手には滑りやすく握り(触覚)がしっくり来なく、コントロールが乱れやすくなる。
現に前々回までの松坂投手は連続3人にフォアボールをだし、7失点という不本意な成績だった。チームメートの活躍もあり、運良く松坂投手は勝利投手と成ったが、本来の力は発揮していないのである。
これらの結果にもどかしさを感じた松坂投手はピッチングコーチに申し出て、日本での練習方法に戻したいと願い出て、ランニング中心と投げ込み、遠投などの練習メニューに変更した。
前回ではこれらの練習成果がハッキリ出て、7回1失点で勝ち投手になった。
下半身の安定感が松坂の持ち味であり、上半身の回転のキレ、腕の振り方などテレビで確認すればすぐに分かる。
私は、これら松坂や一流選手の動作を五感的な方面から解析研究している。
そのため、DVDに試合ごとに録画し、スローモーション再生し、ストップさせ、動作を細かく、パソコンを使って撮影し分析している。
以前不調なときには、左足の踏み込みがぶれる傾向があり、ハッキリ身体のバランス(平衡感覚)を失っていた為、投球のコントロールが安定していなかった。
また、腕の振りも小さめで、そのため下半身の回転も小さくなる。よってボールのスピードも150kmが出ないのである。
野球のピッチャーは握力が弱くなる7回以降が大変であり、アメリカではどんなに調子が良くても7回で途中交代する。
勝ち投手の権利を得たところで交代するのである。
松坂投手は下半身の優れた選手なので、このことを良く理解しており、走り込みを重点に置いているのである。
走り込みながら「平衡感覚」を鍛錬しているのである。
この練習方法がアメリカに渡った途端にアメリカ式の練習方に悩み苦しんだ結果が良くなかったのである。
今後、松坂投手は下半身の安定と、滑るボールに慣れるため、100球以上の投げ込みを行っている。
これらの努力が必ず好成績に現れるだろう。松坂投手の真価が問われるのはこれからであり、活躍を期待したい。
私は松坂の前回の投球を分析して確信している。
やはり、イチロー選手も初めてアメリカに渡ったときにも同様の悩みが有ったのである。
これら一流の選手ほどスポーツと五感を理解し、取り組んでいるのである。
以前、イチロー選手に会う機会が有ったときに、グローブを見せて貰ったら、五感を意識していた。素手で掴む感覚を得るために、グローブの指のところのヒモが長く一見だらしないように思えるのだが、イチロー選手の拘りがあり、グローブの中で指が広がるようにヒモを長くしているのである。
触覚(素手)で捉える感覚を重視しているのである。
また、守備の時には、撃ったバッターの打球の音(聴覚)を駆使して、飛んできそうな方向に走るのだと聞いた時には驚いた。
メジャーの撃った打球は早く、視覚で確認しているとスタートが鈍り、遅れてしまうのでランニングキャッチが出来ないのである。
幾ら足が速い選手でも出来ない事である。現に、いとも簡単にランニングキャッチが出来るのがイチロー選手である。
また、バッターに立った時には、頭で考える前に身体(腕)が勝手に調子の良いときには動くんですと語ってくれたことに私は二度驚いた。
また、ヒットを打って走っている時にも絶えず相手の選手の散漫な動作や動きを瞬時に感じ取り、普通の選手ならファーストで止まっているのに、相手の散漫な動作を感じたらすぐにセカンドに走っているのがイチロー選手である。
彼は、視覚や聴覚、触覚を駆使し、五感を総動員してプレーしているので、私達に感動を与えるプレーが出来るのである。
また、超感覚の持ち主であることは間違いのない事実である。
松坂投手にもこの五感の(超感覚)を感じる数少ない選手である。
これら一流の選手は、怪物だとか天才選手と呼ばれているが、決してそうではない。人一倍の努力と練習の賜であり、拘りがある。日々のトレーニングによって生み出された「感覚」なのである。
これらの超感覚は、日々の努力によって鍛錬されるのである。
運動性の感覚はヒトの脳の頭頂葉の運動野、手足を動かす感覚、また、運動性記憶、身体で覚える感覚は「小脳」が関わっている。
これらの感覚に前頭葉の発達によって、判断、決定、行動が瞬時に行えるのがスポーツの一流選手であり、運動に関わる脳部が日々の鍛錬、努力によって発達し、活性化しているのである。
一流選手の共通点は人並みはずれた「五感」が生み出した結果でもあるのです。
これから、スポーツの世界で活躍、プロの世界を目指す人達が私のブログを読まれていたら、種目別の技量を上げる努力も必要だが、同時に五感を鍛錬することが重要なのである。
世界で活躍している選手達は皆、五感、感覚の達人であることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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