センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

人の本能を支配する脳!

2017-01-06 00:00:03 | 人の脳
大脳辺緑系と大脳基底核が人間の本能を支配する!
大脳は、人間らしい複雑で高度な思考活動をしているだけではありません。
「本能の赴くままに」「生理的に無理」という部分を受け持つ場所が存在します。
脳は、発生系統的に新皮質、旧皮質、古皮質の3層に分けられます。
一番外側で人間らしい形づくっているが進化した新哺乳類的な新皮質にある大脳皮質、その内側には動物的な本能、情動に関わる旧哺乳類的な旧皮質や、爬虫類的な古皮質にあたる大脳辺緑系、大脳基底核があります。

大脳辺緑系は、食欲や性欲などの人間の本能や、好き嫌い、怒り、恐怖などの情動を司っています。部位を細かく見ていくと、記憶を蓄積する「海馬」、好き嫌いや攻撃性に関わる「扁桃体」、意欲を司る「側坐核」と「透明中隔」、快感、不快を意欲に繋げる「帯状核」、各部位を繋ぐ「脳弓」などで構成されています。
大脳基底核は、大脳の最も奥まった位置にあります。働きはまだ、よく分かっていないのですが、運動に関わる役割があることを明かになっています。
尾状核、被殻、淡蒼球を合わせて「レンズ核」とも呼ばわれています。
大脳皮質から運動の指令が出されると、その一部が大脳基底核に伝わり、姿勢をコントロールして運動を滑らかにするための信号を視床を経由して大脳皮質に伝えます。
運動の指令の一部には「大脳皮質→大脳基底核→視床→大脳皮質」とループしている。情報伝達のルートが出来ています。
このために、大脳基底核が何らかのダメージを受けると、自分の意思に反して手足が勝手に動く不随意運動が起きることが分かっています。

こうして人の脳は複雑な情報伝達や五感刺激などを瞬時に判断したり、処理したりしています。
他にも複雑な人の感情をコントロールしたりもしています。
人を愛したり、愛する人を思い遣り、労わる心なども脳が司っています。
処が、現在の若い人たちの一部の人ですが、これら脳のコントロールや本能を支配する大脳辺緑系と大脳基底核が上手く働かない、感情の抑制やコントロールが出来ない人たちが急増しています。
ですから、些細なことにイライラしたり、興奮した感情を抑制出来ずに、常に興奮した状態が続き、暴力的になったり、短絡的に犯罪を犯したりするようになります。
また、人を心から愛することが出来ずに、自己の欲望や快楽を求めることを目的に人を愛するなど、私たちの感覚とズレている人たちが多いのです。
これらこそ、人の脳の働き、本能の働きの低下であると言うことを私から提唱致します。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

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