センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

脳内麻薬(脳内物質)!

2017-01-17 00:00:30 | 人の脳
人の脳内では様々な脳内物質が分泌されています。
人の気分や活動と密接な関係にあるのは、ニューロン(神経細胞)が造り出す神経伝達物質、脳内ホルモンと呼ばれる化学物質「脳内麻薬」です。
神経伝達物質は状況に応じて量のバランスを取りながら分泌され、脳の機能を健全に保ちます。時には意欲などの感情となり、時には腹を立て怒ったり、反対に平常心で過ごしたりという神経伝達物質の分泌量の違いによるものです。
それでは、人の脳内麻薬(脳内物質)を何種類かご紹介します。

*神経細胞を興奮させる神経伝達物質の種類!
・ドーパミン→行動を起こす時の動機付けや快楽、喜びの快感を引き起こす。
・ノルアドレナリン→不安や恐怖を引き起こしたり記憶、集中、覚醒に作用する。
・グルタミン酸→記憶の貯蔵を促す、ナトリウム塩との化合物の旨み調味料の成分。
・アセチルコリン→神経を興奮させる作用があり、記憶、学習、レム睡眠に関係している。
*神経細胞を抑制させる神経伝達物質!
・セロトニン→ドーパミンやノルアドレナリンの働きをコントロールし、精神を安定させる。
・ギャバ(GABA)→神経の働きを鎮静させ、不安や緊張、痙攣を鎮める。
・βエンドルフィン→脳内麻薬と呼ばれ、多幸感や快楽、強い鎮静作用(大麻の6倍)など。
・オキシトシン→脳の疲れを癒し、気分を安定させ、人に対する信頼感、愛情などが増す。

何故?脳内麻薬と呼ばれるかは、様々な種類の脳内ホルモン(化学物質)は、人に快楽や不快などの感情を生み出し、特に快楽などは、人の脳にはご褒美のような感覚になります。ハイな気分になり、気分の高揚などになり、とても気持ちのよいものです。
ですから、この気持ち良さをもう一度味わいたいと望むようになります。
お酒を飲んで、気分よくなれたら、最もお酒を飲み続けたいと「依存」するようになると「病みつきになる」中毒傾向になるのが「脳内麻薬」と呼ばれ由縁です。
麻薬と言うと身体や脳によくないと思われますが、ドラッグの大麻などと違い、脳内麻薬は一瞬しか体内に残りません。つまり、副作用が無いのが脳内麻薬なのです。

人の脳の特徴に、楽しいこと、嬉しいことなど快楽、快感が好きで、逆に楽しくない、嬉しくない、不安や恐怖が不快に感じて嫌がります。
ですから、人は「快感を求め」ドーパミンを大量に分泌させることで、ワクワク、ドキドキして期待感や高揚感、達成感を満たしたいと願うのです。
但し、ドーパミンの過剰は「依存症」の危険性を生み出すこともあります。
また、逆にドーパミンの不足は「意欲や好奇心」が減退します。
こうして、脳内麻薬、脳内物質のバランスを保つことが精神的安定や精神力になるのです。
最近の人たちが、楽しいことや快楽だけを求め、少しでも辛いことや楽しくないことを嫌がり、これらを避けて逃げようとします。
だから、脳内物質の物質バランスが乱れて、精神力が弱くなり、少しの不安やストレスに耐性が希薄だから、精神力が弱く、メンタルに不安があるのです。
つまり、精神力を鍛えたり、脳を活性化させるには、安易な脳トレなどをするよりも、こうした脳内麻薬を活用すること、鍛錬することが重要なのです。
但し、面白半分や興味半分で勉強やこれらに関する出版本を参考にしても、脳力は高まりません。
目的意識や目標、例えばスポーツで身体能力を高めたい、学習で記憶力を高めたい!仕事で発想力や創造性を向上させたいなどの具体的な目的や意識が無ければ、これら脳内伝達物質の活用には繋がりません。
私のような専門家からの指導などを受けたら、自己が想像を超越する「潜在的脳力」が引き出されて驚くと思います。
普段、私たちの脳は幾ら必死に頑張ったからと100%の脳力は発揮出来ません。せいぜい、70%〜80%程度です。残りの20%〜30%が使われていない潜在的脳力なのです。
この隠された脳力を僅かでも引き出させば、自己が不可能と思えることをいとも簡単に可能に出来るのです。
多くの方々が未だ未体験だから信じ難いだけです。
人の脳は神秘的で謎めいた臓器なのです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、

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