センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

日本人の幸せ!?

2017-01-02 00:00:30 | 哲学
日本人の多くの人たちは「物、お金が沢山あると幸せ」だと感じている人たちが実に多いものです。
お金さえあれば「欲しいものが手に入る」海外旅行や贅沢が出来るから幸せだと考えている人が多いものです。
これらは、戦後の日本は敗戦し、食べる物の不足し、飢えとの闘いで貧しい人たちが多かった。だから、心が満たされるもの、食べ物が手に入り、ご馳走が幸せでした。この頃には「精神的豊かさを求めて」頑張って来ました。
勤勉で努力家の国民性を持っていた日本人は「経済発展を遂げ」経済大国となり、ハイテク技術や小型で高性能な物が世界を席巻しました。
ところが、30年前のバブルの到来以降に、日本は経済も低迷し、世界を席巻するような製品も創造性も欠如し、経済成長率も数%やマイナス成長を繰り返しています。
国内需要もスマホやゲーム機などの限られた分野の売り上げが伸びている状態で、高額な消費や製品が売れていません。
また、個人所得の伸び率も低く、 税制のアップなどの影響もあり、個人消費が低迷しています。特に若い人たちの消費が限定され、自動車やオーディオ製品などの高額の商品の消費が伸び悩んでいます。

また、仕事や趣味などの意欲も希薄で、 勿論、恋愛に関しても消極的で人を愛することを面倒くさがります。
ですから、私たちと違い「幸せの価値観にも違いがあります」。
私たちは、物質的な豊かさや金欲などをよりも、精神的に満たされることや健康で仕事が出来ることなどに幸せを求めます。ところが、若い人たちでは「楽してお金が欲しい」と矛盾したような考え方を持っている人たちが多いものです。
ですから、犯罪を犯してまでも、便利なモノが欲しい、お金が欲しいと願い、例え人を騙してでもお金が欲しいと望むようになります。
そして、自己の望みを叶えたとき、目の前に欲しかったモノやお金が手に入った時に「快感となり、幸せだ」と思う人が多いのが最近の日本人の幸せの価値観だと思います。
私のように「愛に満たされて幸せだ」とか「健康で働ける」ことが幸せだと思わない人たちが多いものです。
人の脳の特徴に「楽しいこと、楽なこと、快感」が大好きで「辛いこと、楽しくないこと、不快が嫌い」です。ですから、快適なことや快感が好きなので、快適なこと、楽なこと、快感なことを幸せだと感じる人が多いものです。
精神的な豊かさは、目に見えない存在だから「幸せの実感が希薄」なのかも知れませんが、世界では「精神的豊かさを幸せ」だと思う、感じている人たちは多いものです。

現に「世界各国の幸せ度合い」の調査では、幸せだと思っている人の割合が日本でも低いものです。精神的な豊かさを求めている国ほど、幸せの充実感を感じている人たちが多いものです。
日本人の多くが精神的な豊かさよりも物質的に恵まれ、お金持ちが幸せだと具体的なものを挙げて幸せ度合いと感じているから、精神的に貧国な国になりつつあります。
確かに人の幸せは、人それぞれではありますが、あまりにも日本人はモノ、お金に拘り、執着する人たちが多いと言うことです。
ですから、愛に満たされて幸せになるとか、健康で元気で居られることなどは理解しにくく、目に見えないものだから、形のあるものに幸せを求めるのが日本人の気質なのかも知れません。
私は、今後とも「精神的に満たされて、幸せに」なることの意義、必要性を説いて参ります。
五感プロデュース研究所、荒木行彦

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