センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

現代人の五感が危ない‼

2016-02-11 00:00:30 | 感覚、五感
人の五感は視覚が優位で外的情報を80%以上は「視覚」から得て、脳に情報を送っております。
ですから他の感覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などが疎かにされております。
特に最近は便利な道具に頼り、依存する人たちも多く、スマホ、パソコン、ゲーム機などを見ている、操作している時間も長く、毎日見て、学び、遊んで脳に記憶しておりますが、これらは「見た目」だけの刺激であり、他の感覚は刺激されていません。
また、現在のようにデジタル刺激(人工的刺激)とアナログ刺激( 自然的刺激)の区別(識別)が出来ない子どもたちや若者たちが急増しております。

例えば私たちは野鳥の鳴き声や風鈴の音色を「心地よく、癒される」音と感じますが、最近の子どもたちや若者たちは、これらアナログ音を「雑音」と感じて、喧しい、煩いなどと認識しています。
これらは時代の変化と言えば聞こえはよいですが!私は『感覚異変』と名付け、警鐘を鳴らしています。
デジタル刺激に慣らされた子どもたち、ゲームセンターなどで遊ぶ、幼い子どもたちがゲームに夢中になり、電子音の騒音に晒され、難聴になるほどの音環境で遊んでおります。
ここ30年間の間で間違いなく、家庭で見ているテレビの音量は高くなって来ています。
音刺激だけでなく、食の欧米化により、好き時に、好きな物だけを食べる!これらの偏った食べ方などで、成人に成長しても味覚が子供のままであり、辛い、酸っぱい、ワサビなどの刺激が苦手で食べれないなど『現代人の五感は本当に危ない‼︎』です。

以前に宮崎県の高校で調理授業中にガス漏れが発生し、5人が倒れて内3人は重症でした。
天然ガスは、無色透明で無臭です。ですから敢えて玉ねぎの腐ったような臭い臭いをつけて、ガスだと分かるように危険な臭いだと知らせるためです。
ところが高校生たちには、この危険な臭いが誰一人とガス漏れだと分からず、倒れてから危ないと気付いても遅いのです。
現にガス漏れで倒れて、重症になった人は延命したとしても、脳神経細胞を麻痺させ、寝たきりや半身不随などになることもあるのです。
我々、人の五感は身に迫る危機や危険を察知し、感知して『危険回避』して命を守る術になるために五感が発達したのですが、現在のようにハイテクな道具や技術により、安全だと過信しているから、益々、人の五感は退化し、若くして衰え、鈍感になって来ています。
だから、私から『現代人の五感が危ない‼︎』と指摘し、警鐘を鳴らしている訳です。
五感プロデュース研究所、主席研究員、荒木行彦

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