雪の日は、重い。

2004-12-30 13:58:32 | 市民A
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一日中、雪が降り続き、さきほど止んだ。横浜は坂だらけで急に雪が降るとクルマは動けなくなる。
 
津波の記事をワシントンポストで見ていると、きわめてリアルな画像をまとめている。ただし、画像集に入る前に、厳重な警告が出てくる。つまり、遺体だらけだからだ。そして、それは夏の原色の町、原色の衣類、相変わらずどこまでも青いビーチと、まったく対照的な、死と悲しみをとらえている。何枚も何枚も。全身に傷を負っても生還した人間と単に眠っているとしか思えない死と、あくまでも不条理だ。
 
家族をさがし続けるピピ島の日本人少年の記事も消えたようだ。報道するにしても、一枚の写真で十分ではないか、いつまでもテレビカメラを回しつづけるようなジャーナリズムには、何もいうことはない。
 
津波大国日本にできることは、「システムの構築」なのだろう。初動から数秒後に警報を出し、避難を開始するシステムだ。そして、防潮提。4メートル海面が持ち上がると国家が消滅するとも言われるモルディブは、地球温暖化に伴う海面上昇に対応して、日本からの支援で堤防を作っていたため、国土の多くが浸水したにもかかわらず犠牲者数が少ない(50人台)といわれている。南アジアの国家には友人は少ない。助けるべきはイラクだけではないはずだ。
 
そして、地元の最大の産業はあくまでも観光だ。津波対策が終われば、またみんなで足を運んで行かなければ、真の復興にはならない。