竹下通りに吹く風は

2004-12-13 14:39:35 | 市民A
de021b14.jpg1ヶ月ほど前、原宿で時間があったので、十数年ぶりに竹下通りを歩いてみた。JR原宿駅竹下口を出て、横断歩道を渡ったところから始まり、明示通りの竹下口交差点までの300mくらいの路地(といってしまっては、あまりといえばあまりだが)。1970年代の終わりから80年代にかけて10代を中心に他Tレントショップやアンテナショップが林立して、修学旅行生が集まることでも有名だった。

人づてに聞いた話ではタレントショップが全滅して、あやしい外国人が大勢いるとの話。そして町に元気がない理由の一つが、チェーン店の進出とのこと。

そして、どういう年齢層が集まっているのだろうというのも興味があった。中学高校生は、渋谷じゃないのかって・・・
そして、オジサンやオバサンは300mの中にいるのだろうか?

やっぱり、入り口の右のほうに、元牛丼屋の「吉野家」がある。左側には、ロッテリアがあり、隣はマクドナルドだ。うーん、ここへきちゃダメだよ。さらに驚くことに105円ショップのダイソーの巨大店舗がある。いいのかな。ここまできて105円ショップって何だろう。奥のほうにはマツモトキヨシもある。いいのかな。

そして、うわさ通り、変な外人がいっぱい商売している。日本人はあまり海外でこういうあやしい商売はしない。たぶん礼節があるということではなく、商才がないということなのだろう。

ところで、オジサン、オバサン問題であるが、オジサンは平気で存在している。まあ、居心地はよくないが。オジサンには誰も声をかけてくれないから、つまらない。ブラブラと歩いて、散歩も終わりだ。一方、オバサンはみかけない。気持ちはだいたい理解できる。自分より若い人ばかりの中に入ると、いつも忘れている自分の年齢を思い出してしまうからだろう。近くにはオバサンの行くべきブランドショップが中心の裏原宿街もあるが、最近は三越に行くのだろうか?それとも、ある海外製ドラマのDVDでも見ているのかな。

そして、竹下通りはごみだらけである。ここにも無責任があふれている。そしてかなりの紙屑には、MとかLとかの文字が書かれたハンバーガーの包み紙が含まれいたのである。

これじゃ、東京のあちこちでおきている問題と一緒。独自性はどんどんなくなる。自然発生的な通りだから、武蔵野台地の広葉樹林のようにいつのまになくなってしまうのかな。アーケードがなく、天然の太陽と空気があるというのがウリだそうなので、徐々にメルトダウンしても面倒なことはおきないだろう。しかし、誰もこなくなれば、巨大資本で高い利益率が必要なチェーン店もそのうち、いなくなる。

どこの誰にも責任はない。どこかに人が集まれば、どこかには人は集まらない。何かを買えば何かを買わない。おカネも時間も有限だ。そして、竹下通りに、今は、熱帯の風は吹いていない。