二枚落ちの戦法

2016-09-03 00:00:20 | しょうぎ
「駒落ちのはなし(先崎学著)」を読んで考えたことなど。

二枚落ち(飛角落ち)は駒落ちの基本だが、実際に上手側に守備の欠点がないため下手が勝つのは容易ではない、とされる。ところが上手から見ると、上手が勝つのも難しいということになる。先崎著は「上手が勝つ方法」を書いたものと読めるが、要するに定跡「二歩突っ切り」とか「銀多伝」で下手が総力をあげて4四の地点を攻めて来たときにどうやって受け切るかという観点で書かれている。

しかし、小学生たちと二枚落ちを指す機会は多いのだが、やってみると定跡自体が難しく、そもそも下手が勝つのは難しい。

なにしろ、下手が4五と3五の位を取って、上手の4四の地点を攻める構想自体が戦術的じゃない。上手の陣に近く、上手が守りやすいわけだ。

4五と3五に下手が歩を伸ばさなければ、後手は矢倉風に3三に銀が上がれて4三に金が上がり4四には歩がいる。そのときに4四ではなく4五で戦いが始まると、だいたい上手は持ちこたえられない。先手は銀、角、桂に場合によっては飛車が攻めに加わる。

駒落ち定跡とは、上手のためにあるのだろう。


さて、8月20日出題作の解答。

0903m (2)


0903kk


直線コースである。100メートル。

動く将棋盤は、こちら



今週の問題。

0903m


軽い手と重い手の組み合わせ。

わかったと思われた方はコメント欄に、最終手と総手数と酷評を記していただければ、正誤判断。

余詰め修正のため、2六香を追加しました。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (市橋宗士)
2016-09-04 18:40:48
葉一郎様

 ▲○○○以下▲○○○まで、○○手詰。
 伊藤果プロが命名?された4畳半図式、
 4一は「と」金ではなく、「金」でなくちゃ。
 ○○(軽)や○○(重)に繰り返し打つ趣向。
 また台風が来そうです、まだまだ暑いです、
 どうぞ御自愛ください。
                        市橋
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Unknown (おおた葉一郎)
2016-09-04 20:33:21
市橋様
四畳半図式、しりませんでした。床の間付きとかあるかもですね。
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Unknown (蛇塚の坂本)
2016-09-06 12:41:54
最終手1四飛の13手詰みと成りました
銀と角の打ちかえよくある手筋。
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Unknown (おおた葉一郎)
2016-09-06 18:21:57
坂本様
正解です。
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