たたら十割とは

2016-05-06 00:00:32 | あじ
有馬温泉で食べるものは、神戸ビーフに決まっているらしいが、公衆温泉に入るぐらいのプアマンができる贅沢と言えば、高級そば位だ。地元で有名な、ある蕎麦店に。

蕎麦が1400円というのもすごいが、名物料理が、「たたら十割」。

十割と言うのは、蕎麦粉が100%で小麦粉がゼロ%ということ位は知っている。では「たたら」とは。

たたらというのは製鉄の古法であるのは、以前から知っていた。日本刀を砂鉄から造る第一歩である。しかし、日本刀と蕎麦の関係はなんだろう。

「たたら」とは地名なのだ。現在は、「タタール」と言われている。中国名は「韃靼(だったん)」。

タタール→だったん→たたら と変化。韃靼高原でとれるのが韃靼そばである。かなり日本の蕎麦粉とは異なっている。何しろ、タタールと日本の間には中国があり、中国人は、これだけ豊かになった現在もマグロや霜降りを食べても、蕎麦は食べない。だから直ぐには日本に紹介されなかったようだ。

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そして、待つこと10分で茹であがる。これは高級な食感であって、癖になりそうである。麺には日本蕎麦よりも味があり、食べやすい。色は若干、赤みが入り、黒くはない。

この味は、くせになりそうだが、簡単に手に(口に)入らないだろうと思われる。危険な薬物のようなものかもしれない。蕎麦も奥が深い。


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