第一回詰将棋解答選手権での信じられない一言

2009-04-04 00:00:53 | しょうぎ
毎週土曜日には、将棋の話を書いていて、今週は何を書こうかと、1週間前から考えていた。

棋士会の件は先週、推測を書いたものの、今のところよくわからずじまい。女流棋士になるためには、LPSAからのツアープロを目指すしかなくなったようだが、強豪女子小学生を紹介するには、そちらのコースでいいものか思案中。将棋世界が毎日コミュニケーションズ社から発行されることについて考えてみようかと思ったが(言いたいことはたくさんあるが)、会社の近くの大型書店である「虎ノ門書店」、「書原」、「福家書店銀座店」には以前から置いてなく、唯一「文教堂新橋店」で売っているのだが、行ってみれば1週間前に閉店していた。(どうも5月発売分からマイコミ社みたいだった)次期将棋連盟会長(もしかしたら最後の将棋連盟会長)の候補者も、情報入手できず。史上初の後手勝ち越しも、ある意見はもっているのだが、頭の中で、まだ整理がついていない。

そんなことで、詰将棋解答選手権のことだが、3月29日に行われた第六回大会のことではなく、6年前に行われた第一回大会のこと。先日のWBCでもそうだが、第一回があって第二回があり、そして第六回があるわけだ。(確かサッカーのワールドカップも第一回は13カ国の参加である)

実は、第一回と第二回には無謀にも出場してみたのだが、だいたい、Aクラス(べスト10)でもなければ、CクラスでもないBクラスということがわかったので、個人的には、あまり夢がないので3回大会以降は失礼している。それに第一回大会では、二問も解答記載ミスをしてしまい、つくづく嫌になった(二問が正しく書けても、上位に入賞できるわけでもなかったのは、AクラスとBクラスの差があったからだろう)。


この選手権の特徴は、詰将棋を解くのに「盤と駒を使ってもいい」ことである(パソコンソフト使用は禁止)。


ところが、実際には、多くのプロ棋士は駒を動かしたりはしないで、せいぜい盤面に並べて見るだけが多いようだ。「駒を動かすと、かっこ悪い」というのが理由とされているが、実際やってみると、正しい筋を並べて確認する場合は駒を動かした方がいいのだが、筋そのものがわからない場合には、駒を動かすと、何が何だかわからなくなる。

私だって、使用駒が10枚くらいまでだったら、盤どころか問題用紙すら凝視することなく、眼を閉じて頭の中で解いてもよさそうである。というか、頭の中だけで、詰将棋を作ることも、よくある(会議中など。クルマの運転中は危険である。)。

ということで、盤駒があっても、プロは、やたらに駒を動かしたりしないのにも、それなりに理由がある。


ところが、駒を動かさない別の理由を考えていた棋士がいたのだ。


詰将棋の世界では高名なX四段(当時)が、第一回大会にも登場していたわけだ(他にもプロ棋士はいて、帰りがけに賞金ではない「封筒入りの何か」をポケットに笑納されていた)。確か教室型の机の配置で、X四段は正面に向かって右側の方の席だった。そして、当日のルール説明を行っていた若島正教授に対して、誰も質問するはずのない「ある質問」を行ったわけだ。


「駒を動かすと、隣の席の人に見られてしまいます」。

まったく、将来、名人戦で優勝した時のスピーチが楽しみである。


さて、3月21日出題の解答。



▲4二金 △2三玉 ▲4五角成 △3四飛 ▲1三飛 △2四玉 ▲1五銀 △2五玉 ▲1七桂 △1六玉 ▲2四銀 △2五玉 ▲1五飛成まで13手詰。

4手目に飛以外を合い駒に使うと、▲1四飛成という手段が生じ、早詰めになる。

銀と桂の王手で、不安な場所(△1六玉)に玉を追い出してからまとめに入る。

動く将棋盤は、こちら



今週の問題は、嫌われそうな場所に設定してみた。案外、難しい可能性もある。10分で高段者、30分で有段者、とか書くのだろうか。

最後は、「小粋な一手」という感じのはず。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。


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