UFJの行方

2004-07-14 21:19:51 | 企業抗争
まないたの上の鯉であったはずのUFJは、料理される前に死んでしまいました。

しかし、きょうの報道のように東京三菱に吸収されて終わるのでしょうか?私は、疑問を持っています。
疑問1.住友信託に信託部門(旧東洋信託)を譲渡する話を白紙撤回したが、約束を簡単に反故にできるのかな?
三菱としては、住信に生きている心臓(信託)を持っていかれた残りの腐肉だけ引き受けることはできないということでしょう。
疑問2.三菱はUFJに不良債権4兆円を始末してくるように言うだろうけど、そうすると、ダイエー、大京などといった回収不能債権を全部整理しなければならないが、大問題になる。
疑問3.三菱だって三菱自工を引き受けなければならないのに、さらにお荷物が増える。まして株主が納得するか
疑問4.合併価額残っているのだろうか
疑問5.これがポイントですが、一旦UFJを引き付けておいて見捨れば(合併の白紙化)、預金者はUFJを解約するに違いない。
そうすると、預金は自然に安全な三菱にシフトされるわけで、余計な支店や人員を引き受ける必要はない。

ということで、紆余曲折の結果、りそなのような国有化銀行になるのではないかな。住信も今度こそ相手にしないだろうし。


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