月光ヤモリ登場

2007-08-10 00:00:31 | 市民A
昨年から、梅雨が明け、季節が夏型に変わると、どこからともなく現れるのが「ヤモリ」。爬虫類の方だ。つまり、ワニやトカゲの仲間だ。爬虫類にはあと、カメとヘビとムカシトカゲがいるだけだ。先日、どこかのテレビでコモドドラゴンを恐竜の子孫というような紹介をしていたが、要するに後足がガニ股に横に拡がっているので、ワニと同様それでは立ち上がることができない。



そして、ヤモリもまた股関節が開いていて、いつまでたっても立ち上がることはできない。が、その必要はない。どこにでもはりつくからだ。

そして、日本で見るヤモリは、学名は「Gekko Japonicus」というらしい。「月光ヤモリ」。ではなく、「日本ヤモリ」。「Gekko」の方がヤモリだ。この日本ヤモリは元々は日本に生息していたのではなく、南方から渡来したらしく、日本の森林といったナチュラルな環境では棲息出来ず、主に民家の戸袋とか軒下とかに隠れ家を作って都会と共生している。郊外の豪邸に住む有名弁護士が都内に小振りのマンションを買って(あるいは買い与えて)、自宅に帰らないようなものだ。

ヤモリで注目すべきは、指の吸盤。建物の壁面とか屋根の裏といった部材には対応可能だが、ガラス面には対応できない、とされている。拙宅のガラスは凹凸のあるタイプ(さらに網入り)なので、張り付くことができたのだろうか。メリットゼロのような気もする。

そして、一般に爬虫類は長寿なのだから、今年、姿を現したのは昨年のヤモリなのだろうか。確かに去年より大型だ。が、残念ながら見分けがつかない。だいたい冬の間どこにいたのだろう。どうも、日本の気候では冬眠することもできないようで、冬の間も餌探しをしなければならないようで、それも生きた虫以外は食べないそうだ。

しかし、いつもガラスの内側から腹の方しか見ることができないのだが、背中の文様や顔つきも見てみたいのだが、それが実際簡単なわけでもない。ガラスの向こうを見ようとすれば、あっという間に消え去るのだろう。物の本を読むと、日本ヤモリは「金色の眼」を持つそうだ。月の光の下で、キラキラ輝く金色の眼で見る光景はどうなのだろう。遠く、先祖の住んでいた大陸から見た月の光を思い出すのだろうか。阿倍仲麻呂の逆パターンだ。




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