美しくないおばさん発言を検討すると

2024-02-16 00:00:06 | 市民A
先月28日に麻生副総裁が上川陽子外相のことを「そんなに美しい方とは言わんけれども、・・・」とか「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った」という発言を福岡県の後援会で語り、批判され、後日撤回した。また言われた上川外相がきちんと反論しなかったことから非難された。

撤回しようが、麻生氏がそう思っていたからに違いないわけだ。落語家ではないのだから一度サゲてから褒めるなんてやめた方がいい。そもそも彼女の方が副総裁よりも仕事をしているように思う。

「おばさん」という言葉は、それ自体に小ばかにしたような感じがあるのだろう。年代別にいえば、「お嬢さん」には悪意や底意はないが、「おねえさん」には若干影が入っている。ここからが問題で、以前は「奥さん」とか「おかあさん」とかの時代があったのだろうが、既婚か未婚かは一目ではわからない。こどもがいるかどうかもわからない。英語の様にミズというわけにもいかない。消去法で「おばさん」かもしれないが、言われてうれしい女性はいないだろう。せめて「おばさま」ならバッシングの熱量は半分になっていたかもしれない。実際には外相は70歳なので、「おばさん」より一段上の表現をされる可能性もあったのだが、さすがに副総裁もそこまで言うと「うるさい!ジジイ」と逆襲されると思ったのだろう。

問題とすべきは、「おばさん」の前の文節で、「俺たちから見てても・・」というのは誰のことなのだろうか。俺たちというのが共犯と言うことになる。

ところで、以前、知人たちと「日本政治の老害人物」というのを話したことがある。具体的には6人。自民党からは3人。元総理のA(83)とM(86)。それと派閥死守しているN(84)。与党第二党からは、当時入院中で少し前に別の世界に行かれたI教祖(没94)。クラシックな名称の政党の元党中央委員会議長のF(94)、それと某新聞社のN(97)ということだった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿