五輪チケット再抽選延期

2021-07-06 00:00:17 | スポーツ
当初、7月6日に発表される予定だったチケット再抽選結果が7月10日に延長になった。全部ではないものの無観客や上限5000人対応になるのだろう。午後8時以降の無観客化を言い出したのは埼玉県知事だったが、そもそも会場内は禁酒だし、外に出ても飲食店は営業していないのだから、感染には関係ないように思うが、飲食店団体からの圧力があるのだろうか。あまり科学的じゃない。おそらくスポーツが元々嫌いなのだろう。

世論調査はもはや行われないだろうが、最後の調査では五輪賛成と反対が半々だったように思う。反対の50%の中には、もともとスポーツが嫌いな人が30%ぐらいいるのだから20%位が追加の反対者だったのだろう。30%の方は後述。

この20%の反対者というのは主に「コロナ関連」なのだろうが、反対する人の意見は、五輪のためにコロナ対策がおろそかになるとか、検疫が防げないとか、病床が足りなくなるとか、主に、政府の政策に反対しているように思える。国内問題に対する政府への批判をしているわけで、海外から見れば、「五輪に八つ当たり」していると見るだろう。

一方、膨大な費用がかかる開会式(そのためにスタジアム作り直したようなものだが)だって、世界の小国からすれば国連での一国一票と同じように、世界に自国をアピールする重大な目的があるわけだ。

コロナが始まったころの日本は、世界の優等生だったのに、時が経ち、ワクチンも作れないことが明白になり、世界の笑い者になったように感じる。

東京で感染者が増えている事態にしても、「五輪は日本がコロナ後に世界の中で復権していくためには、どうしても開催しなければいけない」ので、なんとか協力してほしいと、きちんと言わないから、反五輪増加=反自粛生活増加ということになり、五輪を否定すればするほど感染者が増えていくということだろうか。特に開会式前後が祝日なので、観光地へどっと移動があるような気配がある。(宿泊予約はほとんど取れない)

それとスポーツ嫌いが多いこと。「スポーツは観るもの」と思っている人が多い。野球一つとっても、硬式、軟式を不問にして野球の試合に出場したことがある人はかなり少ないのではないだろうか。草野球にしても、野球を選手として出場した人には、特定のチームに肩入れするような人が案外少ないような気がする。他のスポーツにしてもそうだが、プレー経験がある人が、試合を見ると感じ方が違うはず。サッカー経験者はテレビで観戦しても、思わず足が動いたりするはず。そういう元気のある国民を増やさなければならないが、特に知識層に反スポーツ派が多いようだ。

スポーツがうまい人は主に小脳がすぐれ大脳が小脳を効率的にサポートするような必要があるが、小脳は大脳よりも先に発達し、胎内で動き回ることから始まり、大脳は出生後の経験や勉強で発達するので、大脳が小脳にまさる知識人は小脳発達型の人間を軽蔑しがちになる。実際には大脳も小脳も優れた人もいれば、どちらもイマイチの人もいるし、そもそも能力で人間を軽蔑してはいけないのだ。

また、古典的体育教育や勝負にこだわるスポーツの影響が大きいだろう。特に甲子園。全国の高校の中で1校以外が全部敗退するというような自虐トーナメントである。野球を楽しむ選手はいなくなる。サッカーもそうだし。・・・も、・・・も、・・・も。クラブチームに入っても同じだろう。


五輪の歴史を振り返れば、自国の五輪(東京と札幌)を一方的な自己都合で取りやめた唯一の国が日本(1940年大会)であるということも覚えておく必要がある。

*五輪反対者は反日という意見の政治家がいるようだが、いわゆる単細胞。単細胞と言ってもウイルスの直径の10倍。簡単には引退しないだろう。

国民が選挙に行かないという事態が最大の問題。以前、市川房江氏の資料館に行ったときにわかったのだが、彼女は女性政治家として、女性政治家を増やそうとしたのではなく、女性が投票所に行くことを熱心に説いたわけで、現在は男女の投票率はほとんど同じになり、彼女の目標は満たされたわけだが、これからは若い人の投票率を上げる運動をする人が出現しないと何ともならないような気がする。構造的には自民党では無理だろうし、大長老が実質的支配力を持っている党も多いので、困難な道だろうか。