将棋順位戦のこと

2020-03-07 00:00:02 | しょうぎ
将棋界のピラミッド型身分制度の毎年の組直し事業である『順位戦』が年度末を迎え、クラス別に次々と結論が出てきている。

A級は、渡辺三冠の全勝以外は5勝4敗と4勝5敗が八人となり、4勝5敗の木村王位がB1に降格。たまに4勝5敗で犠牲者が出る。また羽生九段が2度目の負け越しとなった。翌年も同じ星だと危険かもしれない。

ところでC1だが、昨年も藤井聡太七段が9勝1敗で昇級を逃したが、今年は9勝1敗が3人となり、二人も犠牲者が出た。

ところで、C1とB2は来シーズン(つまり2020年開始のリーグ戦)から昇級枠が2から3に増加する。以前からいわれているが、原則C2に参入するのが年4人、C2からC1が3人なので、毎年一人ずつC2に滞留する。C1は3人増えるがB2には2人なので、C1でも一人滞留する。滞留者が増加し、やる気がなくなる若手が増える原因と言われていた。ただ、今回のC1、B2の滞留防止対策だが、そういった根本問題ではなく特定の誰かを一日も早く名人にしようという将棋連盟の基本戦略にもみえる。

なお、昇級(降級)枠は5年に1回の見直しということも決まっている。5年後には新たな藤井二世が登場することを期待しているのだろう。あるいは、既に天才少年(or少女)が見つかっているのだろうか。

さて、2月22日出題作の解答。





飛車を打つ場所を決めるまでに工夫が必要。玉方の1六歩は冗長にならないための配置だが、それを置かなくても盤の端まで追いかければ詰む。2週間の船内隔離の後、さらに2週間の入院のようなことになる。

動く将棋盤は、こちら。(Flash版)

GIF版はこちら。
0307g



今週の問題。

0307m


必至問題なら、▲7二桂成だが、王手を掛け続けなければならない。5六歩の意味は?

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とコメントをいただければ、正誤判定します。