「くもんのこどもえんぴつ」を使ってみると

2020-01-21 00:00:31 | マーケティング
数か月前から新たに小学校低学年を対象とした将棋教室で、将棋を教えているのだが、主催者は講師のことなど考えずに、文字が読めない上、椅子に3分以上座っていられない幼稚園児も引っ張り込むため、講師は色々と苦労する。駒の文字が読めず、盤の前に座れないこどもに何を教えればいいのだろうか苦悶することになる。強欲な両親が自分のこどもを年収1億円のプロ棋士にしようとするわけだ。東大に入る方がずっとずっと簡単なのだ。東大合格者は毎年数千人だろうが、プロ棋士になれるのは男女合わせても毎年数人(10人未満)だ。さらに巨額を稼ぐ人数は、全棋士の中の1%ぐらいだから。

ところで、3か月単位で1クールなので、次々と児童は変わっていくのだが、その結果、鉛筆の忘れ物が溜まってくる。教室にサヨナラしたあと、使い古した短い鉛筆の忘れ物を取りに来る子は、今まで一人もいない。



そして、ある種の鉛筆が溜まってきたわけだ。それは「くもんのこどもえんぴつ」だ。くもんというのは「苦悶」ではなく「公文」。ある種の教育集団だ。まあ、ベネッセの赤ペン先生にしても、公文にしても公立小学校のあり方と現実のギャップの間に生じた必然なのだろう。学習塾や水泳教室の時間のはざまに息抜きに将棋教室に来るのだろうが、将棋教室は結果が勝敗として明らかになるため、救いのない世界でもある。

そして、この忘れ物のくもんえんぴつだが、使ってみると、なかなか快適だ。まず軸が六角形ではなく三角形。そして太い。芯も太いように見える。濃さは2B、4B、6Bだそうだ。長さも17センチ、15センチ、12センチと工夫がある。

ふだん、鉛筆を使う時は六角形の鉛筆か丸軸鉛筆を使っていた。丸鉛筆は筆の感覚なので達筆の人に向いている。そして、もっぱら児童の忘れ物を横領して使っているわけだが、鉛筆の芯が減ってしまった。電気鉛筆削り器に入れようとしたが、太すぎて入らない。

調べていると、ポータブルの鉛筆削りはネット上では200円位なのだが、送料は600円ということらしい。プラスティックに刃が付いただけで800円は高すぎる。

限られた実店舗では売られているようで、大手書店、トイザラス、イオン、ビックカメラ、西松屋、ヨドバシカメラにあることがあるそうだ。さがしてみようかと思う。

そして、トンボ鉛筆でも三角軸の鉛筆を売っていて、これも鉛筆削りは普通の鉛筆とも公文式とも互換性がない。

実は公文式を探しているうちに不愉快な真実がわかってきた。

愛用している『2B』だが、適用年齢にはこう書かれている、「4歳~6歳」。

実感としては、三角軸のボールペンを作ってほしかったのだが。