ランチはディナーの入り口なのに

2020-01-10 00:00:08 | あじ
近くの駅の近くに、自然薯を使った「とろろそば」を出す店ができたというので足を一駅伸ばしてみる。どうも急拡大中のチェーン店のようだ。

ただ、メニューはなんとなくまとまりがなく、「そば」なのか「とろろ」なのか「牛タン」なのか「天ぷら」なのか。夜は「焼き鳥」も出すようだ。いきなりステーキも鳥貴族も最近の業績は不調が続いているようで、飲食店も何をすればいいのかわからないのかもしれない。

しかも、とろろそばというのは、「とろろ」と「そば」である。両方ともそれほど難しい素材でもないだろう。差別化するのはなかなか大変だ。

それと、ディナーを予約する前にランチを食べてから考えるという人も多いだろう。ということで、数人でランチを食べに行った。『牛タン炙り焼きと自然薯麦とろ蕎麦のセット』を注文。



まあ、新しい店ということで厳しいことは言えないが、どうも同じメニューを頼んだのに一人分が早くきてしまうということもあったし、小鉢の数がそれぞれ異なったり、不安でしかたない(ひじきの煮つけなんて要らないと思う)。メインのとろろだが、さすがに自然薯だけあって、わずかにえぐい味が残っている。大和芋とどちらが好きかは人それぞれだろう。牛タンは薄くて固い。噛めば味が沁みだしてくるので、本来、固い方がいいかもしれない。サラダはみかけが悪い。動物の餌みたいな千切りかただ。そして蕎麦。蕎麦はいいのだけど、ざるではなく箱に載せられているのでビショビショだ。これは特に何とかした方がいい。最後に食器に統一感がない。

なんとなく良いコトバが書けないが、たぶんディナーの方が利益率が高いといった理由でランチは手抜きをしているのだろうか。ディナーの前にランチで試す人も多いだろうから良い事業戦略とはいえないような気がする。

以前、ガソリンスタンドでセルフ給油がなかったころ、原付の来店客が来ると、面倒くさいので、二輪車価格を高くしたりしている店が多かったのだが、原付のお客様が明日は四輪でくるかもしれないわけだ。『二輪は六輪』という格言を店内の控室に貼っている店もあった。