マグロに脳天があるか

2018-12-22 00:00:39 | あじ
年末に千葉県で珍味を食べた。いや、珍味とは表現が悪いかな。店長がテーブルまで来て強く推薦の一品である。

マグロの脳天。

一応、人間で言えば唇から登頂部にかけての部分、つまり額から鼻の部分。そもそもマグロには首がないように見える。口が一番前についている。人間に比べるのが間違いなのだろう。そもそも人間が進化して魚になるわけではなく、逆だし。

魚の脳は小さいのだが、海の中を三次元で泳いだり、怪しい釣り針に食いつかないような警戒心も備えている。しかし、感情があるのかどうかはわからない。

で、マグロの脳天だが左右に二本取れるそうだ。200キロのマグロから300グラム位とれるらしい。0.15%。珍味というより希少部位ということだ。さらに頭の部分なので、傷があることも多いそうだ。

noten


別名、ハチの身とかツノトロとかいって、食感はしっかりしたトロというところ。年輪のように見える白い線が入っているのは筋ではなく脂肪ということだそうだ。

やはり、東京よりも千葉の方が魚類は美味いような気がする。三方を海に囲まれている県だから、県内のあちこちの漁港から魚が上がってくるのだろう。

kara


といって千葉駅に近い本店だが、若いサラリーマンをターゲットにしているらしく、トリカラが食べ放題なのだ。山盛りである。そういう若い客には脳天は勧めないのだろう。店長は味のわかる客を見分ける名人だ。単に在庫処分かもしれないが。