宗玄は名前負けしない酒であった

2017-01-27 00:00:30 | あじ
能登半島の先端にある珠洲市だが、「珠洲」という漢字を読めるだろうか。「すず」である。以前(2016年7月2日)「珠洲市の観光大使になりそうな・・」の中で書いたのだが、将棋棋士の井道千尋さんのふるさとということで、レアな将棋専門誌でふるさとを紹介していて、その中で地元の名酒として「宗玄」という立派過ぎる名前の日本酒を紹介されていた。

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町に将棋に詳しい人が少なかったから形にとらわれない力戦型が得意とのこと、おそらくこの町はあらゆる面で同様の現象が起きていて、魅力的な町なのではないかと推測するのだが、なかなか簡単には行けない場所で、金沢までもクルマで2時間位かかるのではないだろうか。地元の少年野球部のバスが金沢での試合に行く途中で重大事故を起こしたこともある。

ところが、旅行ブームの昨今、冬の奥能登めぐりは羽田発着往復1泊2日で2万台のツアーもあるようだが、ちょっと寒いかな。

で、話を「宗玄」に戻すと、これがなかなか手に入らないのだが、ふるさとチョイスという節税サイト上に発見した。生原酒「宗玄」と「にごり酒」宗玄の2本を入手することができた。

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まったく日持ちしそうもないので「にごり酒」から開栓したのだが、みかけは危険極まりない液体なのだが、これが美味だ。悪酔い感はない。これだから困ってしまう。

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おいしい日本酒は料理の味をさらに引き立てるという居酒屋評論家は数多いが、宗玄のような美酒は、それ自身で料理不要になってしまう。あるいはこの酒に合わせるべき肴は奥能登の魚介しかないというか、さらに言い方を変換すると、奥能登の魚介に合わせるには「宗玄」しかないというべきなのだろうか。

追記:生原酒「宗玄」の方は、危険な酒です。グラス一杯にとどめた方がいいです。二杯飲むと理性が切れて、その後、病院送りかも。