女流名人戦第一局解説会

2017-01-21 00:00:00 | しょうぎ
1月15日に開催された女流名人戦第一局が箱根小涌谷の岡田美術館で開催されるということで、優先的に申し込むことができた。解説は森下九段と室谷女流二段、飯野女流1級で、立合いの青野専務理事と清水女流五段が時々解説に加わる。本来は連盟会長のイスが中原→米長→谷川となるよりも中原→青野→森下というようにやっていれば、こんなひどい状態にはならなかったような気がするが時間は戻らない。

meijin


そして、対局場は隣接の小涌園かと思ったが、岡田美術館の中。この、名品ぞろいの美術館を新築し、日本中に秘蔵されているお宝を集めたのが岡田さんという実業家。日本国内ではパチスロ王であり、海外ではカジノ王だ。といってもパチプロとかカジノでは無敵ということではなく、それらを経営して、収益を上げているということ。

ギャンブルの賭金が不浄財とすれば、それが美術品という浄財に変わる。女流名人戦のスポンサーになるということも、同じような仕組みなのだろうか。スポンサーという不浄財を対局料という浄財に変換するということだろうか。よくわからない。

joryumeijin


対局は、急戦好みの両対局者だけに、どんどんと進んでいき、細かな好手の応酬で形勢は揺れている。隙間だらけの先手上田玉に王手がかかり、里見名人の△8五桂打という手で、解説陣一同で、「この後数手で先手玉に必至がかかり里見さんが勝ちます」という的外れの結論が出た後、上田挑戦者からの▲5一角打というあり得ない超好手が炸裂、この一手でほぼ上田挑戦者の勝が決まった。


さて、1月7日出題作の解答。

2021k


0121kk


こういう軽い展開が好きなわけだ。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

0121m


わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判断。