エイプリルフールズ(2015年4月1日公開 映画)

2017-01-02 00:00:59 | 映画・演劇・Video
製作費320万円で興行収入が9億2千万円というのこそ嘘っぽいのだが、本物の嘘は嘘っぽくないことに特徴がある。



本作には、4月1日用の「嘘」をつく人もうるし、嘘で騙され続けていて4月1日に発覚した人たちもいる。主役を演じるのが戸田恵梨香で、ニセ医者と一夜の関係で妊娠したことを打ち明けても「嘘」と取り合ってくれない。が、ある理由で手に入ったトカレフをパンパンやって殺そうとする。

殺されかけたニセ医者は松坂桃李だが逃げ回るばかりだ。

同時に進行する嘘はニセ誘拐事件。離婚後親権を奪われた自分のこどもを誘拐しようとして失敗。常時身に付けていたトカレフをなくしてしまう。こどもにはめられる。

ニセ貴族夫妻。妻の不治の病気の最終段階で貴族旅行を始める。嘘が上手く行き過ぎて、嘘であることを公言するが嘘と信じてもらえない。

占い師の老婆。りりィが演じた。占い師を詐欺で捕まえた刑事に説教をする。刑事は追い続けていた逃亡犯をついに追い詰める(過去に逃げられたことがある)。

そして、りりィは映画公開1年後、不治の病気で本当に亡くなってしまう。

実際には27人の出演者が嘘をついているそうだ。

嘘をついてはいけないこと、嘘をつくことが認められること、エイプリルフールの日にだけはついていい嘘が世間にはあるということを原作者はいいたかったのだろうな、と思うのだが、個人的にはエイプリルフールが年に1回しかないのはいかにも物足りない感じだ。毎月1日は「フールの日」であったらいいのにと、ふと考えてしまう。