美星天文台、ほらそこに宇宙が!

2016-06-07 00:00:12 | たび
「美星天文台」とはなんと美しい名称なのだろう。人工の町名ではなく、岡山県井原市美星町にある天文台である。毎週末に開かれている観星会に夕暮の山道をクルマで登る。縄文時代の遺跡とならび、天文台が山の奥に現れる。

直径が101センチの日本有数の反射望遠鏡だが、実は岡山県には直径180センチの日本有数の大型望遠鏡もあるが、国立施設であるから、昼間しか望遠鏡を観ることしかできない。昼間に望遠鏡を公開する神経がどうも国立方式だ。

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天文台を公開している場所は全国には多いが、夜も公開している中では101センチは珍しい。最大とはいわないが最大クラスであることは間違いない。

倉敷から必死の思いで運転すると50分くらいで到着。

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実は天文観測は中学低学年依頼なので数十年ぶりだ。近く岡山県からグッバイの予定なので慌てて走り回っている感じだ。

そして、午後7時半の観測開始時間に集まっているのは女性8名、男性2名。その後も、女性同士の人と、怪しい男女とか合計すると、やはり女性が8割という感じが続く。しかも天文台の人との会話もかなり専門的。岡山の平均的な女性よりも美形度はぐっと上だ。

その中でも、惑星が、木星、火星、土星と時刻によって交代で主役になる。木星の30個ぐらいある衛星の中でもガリレオ・ガリレイが見つけた4つの衛星がくっきり見えるし、例の縞模様も見える。

違う星に移る時には、ドームがくるっと回り、望遠鏡の方向も変り、足場の床の高さも変わる。ミサイル迎撃システムみたいな状態だ。



4つの衛星のうち2つは離れていて2つは木星に近い。女性陣は衛星の名前を正確に知っているようだ。わたしがしっているのは、ガリレオ・ガリレイという名前は、最初にあるガリレオが姓でガリレイというのが名だが、なぜ普通の欧米人のようにガリレイ・ガリレオでないかということぐらいだ。

そして、恒星では、珍しい二連星。二つの恒星が互いの引力で引きあってしまい、ぐるぐるを回っている状態。500年周期で引力の虜になって回転している。観測者には脱帽だ。



星座もきれいだ。どうも宇宙には無数に星があるようだが、今後のことはわからない。

そのうちISS(国際宇宙ステーション・ISS)が90分周期で地球を回っている姿を見せる。猛烈な速さだ。空の星を撮影してみた。厳密にいうと、星が写っているが、視力検査みたいな大きさだ。