「神武東遷(安本美典)」を読んで感じた東遷の理由

2016-06-06 00:00:19 | 歴史
「神武東遷」は、ある意味日本書紀への挑戦とも言える内容で、古代史について記紀と呼ばれる古事記、日本書紀をそのまま信じるのではなく、空想的な部分を現実に置き換えて考えてみようということで、まず天皇の在位期間を一人100年ではなく、歴史上はっきりしている初期の天皇と同じように17年と仮定して計算している。

jinmu


もちろん、それでは日本の歴史が短くなってしまうのだが、おかまいなし。論理的推測からはじめる。

となると、神武天皇は3世紀初めにあたり、その5代前になる天照大神こそ、魏志倭人伝に登場する卑弥呼ということになる。

その結果、倭国とは九州になり、5代目の神武天皇の時に、九州を出て東へ進み、熊野から大和の国に入ったというようにすっきりする。

私も、たぶんそうだろうとは思うのだが、本書に触れられていない重要な謎がある。

「神武天皇」はなぜ、九州を捨て、東に向かったのだろうか。

地震あるいは津波で居住地や田畑に巨大な被害を受けたのではないだろうか。

3世紀頃の記録はかなり少ないのだが、1世紀には巨大津波の痕跡が西日本に残っているようだ。おそらくその次かその次の150年に一回程度の頻度で起きる巨大地震の結果、古代王国は九州を離れるしかなかったのではないだろうか。
コメント