「はなたれ」を飲みながら方言のことを

2010-05-21 00:00:41 | あじ
「はなたれ」は「初垂れ」と書く。

焼酎は蒸留酒である。ウィスキーやテキーラ、ブランデー、ラムなどと同じように一端、蒸留して気体に変化させてから液体に戻す。その工程の中で、蒸留の最初の段階で出てくるのが、この初垂れである。科学的に言うと、沸点が低い物質が最初に気体になる。アルコール類は低い温度で沸騰するが、水分は100度付近である。したがって、初垂れはアルコール濃度が高く、さらにフルーツ的な香りがする。エステル臭である。



さっそく、飲んでみると、これは高級な感じがする。が、本当はたいして高級ではない。

で、読み方の方だが、「初」を「はな」と呼ぶのは、「はなからできない」というように「はじめ」という意味もある。しかし、それではなぜ「はじめ」が「はな」なのか、というとよくわからない。もしかしたら方言?

ところで、MIXI上で横浜の方言の品評会が行われていた。横浜には150年しか近代文明はないが、さまざまなルートで、文化と一緒に方言がやってきた。

「じゃん」というのが有名で、これはあらゆる市民が使っている。
「首相、辞めたじゃん」のように使う。

どうも、大別すると横浜の歴史から言って、大きく4分割されるそうだ。

1.ネーティブ(三浦半島方面より)

2.東海道方面(三河~静岡)

3.シルクロード(山梨、八王子、群馬方面)

4.外来語(タンマというのもある。)


MIXIで紹介されていたもの(名称)を羅列すれば、

・チガクナイ?(それは違う)
・押さまえる(押さえ込む)
・うちんち、オレンチ
・さびっ(寒い)けっぱくる、
・ショッペー(塩辛い)、おっかねー(怖い)かったりー
・あさっぱら(早朝から)ケッパクる
・あんまし、やっぱし
・横入り(割り込み)

要するに、長い眠りから覚めたら猛スピードというのが横浜なんだろう。文化のるつぼ。