大山記念館再訪

2008-06-28 00:00:10 | しょうぎ
c6c0c7ed.jpg先日、倉敷市にある大山康晴記念館を訪れた。以前、行ったことがあるので、再訪ということ。倉敷駅から有名な「美観地区」まで一汗か
いて徒歩10分。そこであきらめると、辿り着かない。さらに大通りを渡って南に3分歩くと、倉敷市芸文館というエリアの一角にある。

以前、訪れた時は、入り口のガラスドアに詰将棋の問題が、シールで貼られていたが、今回行った時は、そのシールをはがす仕事の最中だ

った。なぜ、問題を撤去するのか真意はわからないが、可能性を列挙すると、

1.そういうディスプレーをやめた。
2.別の問題に張り替えるため。
3.余詰などの問題の欠陥が発見された。
4.記念館を廃止し、別の目的に使うため。

真相は不明だ。

c6c0c7ed.jpg館内には、大山氏愛用の眼鏡はじめ、少年時代に使っていた将棋盤や駒が展示されていたが、まったく高額なものではない。やはり、将棋に限って言えば、「道具は上達とは無関係」ということなのだろうか。

ところで、大山康晴氏と一度だけ言葉を交わしたことがある。それも怒られたわけだ。

年代は思い出せないが、日本将棋連盟の1階の売店でのこと。そこには高額な盤や駒が商品としてガラスケースの中に展示されているのだが、何気なく眺めていたわけだ。そこにやおら現れたのが、大山氏とその連れの方。どうも、その高額商品の販売に成功したらしく、連れの方(つまり顧客)に盤を見せようとしたわけだ。

そのため、ガラスケースの鍵を開けようと、

「あんた!、鍵を開けて!」。

「えっ、あ~・・」

数十秒後に本物の将棋連盟職員が現れたため、あぶなく難を逃れたわけだ。実は、銀座のデパートで店長に怒られたこともある。結構、場に溶けちゃうのがうまいのだろう。


この大山記念館だが、青森県のおいらせ町にも大山将棋記念館というのがある。かなり前に、仕事で三沢空港から八戸市内へ運転中に前を通ったが、立ち寄る時間がなかった。

将棋棋士の記念館といえば、千葉県野田にある「関根金次郎記念館」、大阪堺市の「阪田三吉資料館」というのがあるようだ。意外に少ない。升田幸三氏とか中原誠氏とかあってもいいような気がするがどうなのだろう。単に私が調べられなかっただけかもしれないが。

では、現在のところ史上最強棋士と考えられている、羽生善治氏の記念館はどこにできるだろうかと思えば、出身地の所沢か、棋力を磨いた八王子の将棋道場ということになるのだろうか。案外、これから建て直されるらしい新将棋会館の建設資金を「ポン」と全額供出し、「羽生記念将棋会館」と名前がついたりして・・(棋士引退後は、安定した家賃収入と、老化防止のためのビル管理人の仕事があるのだろうか)

c6c0c7ed.jpgさて、6月14日出題分の解答。

▲5四金 △同玉 ▲4四金 △同歩 ▲3二馬 △4三飛 ▲同馬 △同玉 ▲4二飛 △3四玉 ▲4三角 △2三玉 ▲3二角成 △1三玉 ▲1四歩 △同銀 ▲2二馬まで17手詰。

初手、三手目と金を捨てるのが、ちょっとやりにくい手。

4手目に同玉は5五金3四玉1二馬で捕まえることができる。6手目の合駒に飛車以外だと、いずれ4一馬という手があり早詰になる。

最後半はいとも平凡だが、あまり小技を追加してもさらに冗長になるだけと思う。

盤面配置駒が多すぎるのが、何より具合が悪い。

動く将棋盤はこちら

c6c0c7ed.jpg今週の問題も、出足と収束で冗長感が残る。

珍しく、基本構造に逆算法と正算法。「2八と」は誰の味方?

「わかった!」と思われた方はコメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。





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