文豪たちの後輩

2008-06-10 00:00:08 | 市民A
しばらく出張していて、夜の新幹線の中の電光ニュースで、アキバ無差別殺人事件のことを知る。詳しいことまで、わからなかったが、翌朝のホテルのロビーでは、同時に大勢がテレビを見ていたのだが、誰も言葉を発することのない奇妙な時間が経っていた。

青森の有名高校出身ということで、もしかすると・・と思い、帰宅してから調べると、やはり県立青森高校だった。太宰治・寺山修司を卒業生に持つ日本の名門校の一つ。太宰は道連れを見つけ、キレたように亡くなったが、寺山は粘り強く生き、そして病気に倒れた。容疑者の経歴を見ると、エリートが受験の失敗で四年生大学の理工学部に入れず、短大に進学したところから、社会を恨むようになったのか、と思えないでもない(単に私の持ったイメージだが)。

派遣先の自動車会社が、派遣社員を削減するとの状況の中で、たまたま、朝、自分のユニフォームがなかったことから、自分が解雇された、と思い込んで凶行に走った、との説もあるが、そんな身勝手な人間なら別の機会でもキレただろう。

過去の記録の中で、気になるのが、小学生の頃、将棋クラブに所属していたということ。将棋というのは、勝つ時もあれば負ける時もある。平均勝率は間違いなく5割である。覚えたての頃は、勝つと有頂天になって勝ち誇り、一方、負けると悔しくて、なかには乱暴をふるう子もいる。そのうち、「勝つこともあれば負けることもある」ということを知ることになり、不利になれば、「負けました。もう一番お願いします。」ということがわかるようになるのだが、そのレベルには達しなかったのだろうか。誰にも「もう一番」はない。

↓GOODなブログと思われたら、プリーズ・クリック



↓BADなブログと思われたら、プリーズ・クリック