名人交代!

2008-06-21 00:00:53 | しょうぎ
f8c89cef.jpg第66期名人戦は第6局を制した羽生善治二冠が森内名人を破り、通算5期目の名人位に就くとともに19世名人(永世名人)の称号を得た。

対局は、こういう棋譜だったのだが、終盤、羽生二冠の▲5三桂成の後は、アマチュアには何がなんだかわからない展開となる。

実は投了図のあと、後手が△4四玉とした場合、どうやって寄せるのかすぐには見えなかったが、▲7二角成までの1手必死である。

となれば、この見えにくい手をいつ頃読んでいたのかということだが、変化多岐である。???。

6局全体を見ると、ほぼ、羽生ペースで終始したようなシリーズで、羽生後手番の時に、無理に森内側から攻めさせていたというような感じを持つ。


ところで、本日のエントリのタイトルである「名人交代!」だが、まったく同じタイトルを使ったことがある。2004年06月12日。全文引用してみる。


羽生名人が敗れました。

ファンの多くは森内竜王より、羽生さんの方を応援していたと思います。田園都市線沿線は森内さんの出身地でなので、結構ファンはいますが、それは例外。

歴代の大名人である、木村、大山、中原、谷川はそれぞれ、彼でなければ指せない特別の個性があります。森内新名人(といっても返り咲きですが)が「森内流」をつくれるかどうかが課題です。

手元にあった1995年の将棋手帳を見ると、羽生は五冠。棋士リストでも中原、米長につぎ3番目。一方、同い年の森内はまだ七段で順番は53位。よく追いついたものです。

今読むと違和感があるのは、短かさと文体。実は、ブログを書き始めてまだ3日目。当時は200字で仕上げることを目標にしていた。思えば醜く成長したものだ。

そして将棋七大タイトルのうち、羽生新名人が「永世」を持っていないのは「竜王」だけということになる。「永世竜王」の称号は、通算7期または連続5期。羽生名人は既に6期。一方、渡辺現竜王は4期連続。以前、渡辺竜王の竜王防衛パーティで聞いたスピーチでは、竜王戦で将棋盤の反対側の座布団に羽生名人が座っているイメージトレーニングを一年間続けているとのことだった。ところが、実際には、違う相手がそこに座るのだから、防衛して当然ということになるのだろうか。さて、今年は・・

ところで、本来、最もふさわしい人が名人の席に戻ったわけだが、棋界内での発言力が強大になるのは自明のこと。さらに来年も防衛ということになれば、事実上、次期将棋連盟会長は羽生名人が指名する、ということになるのだろうか。いや、やはり棋士一人が一票だから、そうもいかないのだろうか。


f8c89cef.jpgさて、6月7日出題分の解答。

▲2三香 △同角 ▲2二銀 △1二玉 ▲2三桂成 △同玉 ▲1二角 △同玉 ▲2四角成 △2二玉 ▲2三歩 △3一玉 ▲4二金 △2一玉 ▲1一香成 △同玉 ▲3三馬 △1二玉 ▲2二馬まで19手詰。

握詰を無理矢理作ったので、どうしても不都合があって、駒がさばききれなかった。駒に制限を付けず、もっときれいに仕上げたのもあるが手順がほぼ同じなので、こちらで

動く、将棋盤はこちら



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