2006年のF-1は?

2006-02-15 07:27:20 | スポーツ
91317c3a.jpgモータースポーツの頂点であるF-1グランプリだが、2005年は驚くべき平凡な年になってしまった。不完全燃焼の1年ということだった。大本命のシューマッハ(フェラーリ)がたった1勝。それも20台中14台がタイヤ問題で出走取り消しのアメリカGPでのもの。アロンソ(ルノー)が年のはじめに大勝ちしたため、追撃するライコネン(マクラーレン)にポイント勝ちするため、安全運転で完走作戦に出る。さらにトヨタもホンダも安全運転主義でノーチャンス。もともとタイヤ交換なし、というルールだったこともあり、年の後半にはもう走る前からレースの構図が見えていた。

そして、F-1の参加チームにとって、さらに困難な状況になってきたのは、エンジンの規制が変わり、2006年には、2400CC・V8エンジンとなる。ずいぶんエンジンも小排気量になった。だからといってゆっくり走るわけにもいかないので、またもエンジン開発が必要になる。そして、今度は2005年の反省からタイヤ交換は予選、決勝で7セットまで交換可能となる。ところが、そうなるとタイヤメーカーの負担が増える。もともとミシュランとブリジストンの2社になっていたが、2007年はミシュランがリタイヤを発表。ついに1社となるが、これでブリジストンは止められなくなった。(まあ、この世界は千変万化なので・・)

チームは当然、2005年の10チーム20台より減少すると思われていたのだが、逆に1チーム増えた。鈴木阿久里の個人チーム、スーパーアグリ参戦。ホンダを解雇された佐藤琢磨ともう一人日本人ドライバーになるとの噂あり。(あと1ヶ月だというのに大丈夫だろうか)日本の複数のスポンサーをかき集めたチームだが、テレビに登場するのだろうか?佐藤琢磨の危険な運転はまわりの顰蹙を買っていたのだが、他のドライバーはうんざりかもしれない。さらにロシア人のチームオーナーが初登場ということで、もう1チーム増えたのかと思ったら、英国の既存チームを買っただけだから、結局、10-1+2=11ということになった。

そしてはっきり言って新エンジンの結果は、走ってみなければわからないということかもしれない。なんとなく、小型エンジンの世界となると、ルノー、ホンダあたりのような予感もするが、よくわからない。シューマッハは引退するかと思ったが、とりあえず出走する。

ところで、実は戌年のF-1には忌まわしい記録がある。1950年に現在のF-1のシステムができてから56年間の歴史の中で、死亡事故で23人のドライバーがなくなっている。何と、そのうち9名が戌年のレースだ。1958年3名、1970年2名、1982年2名、そしてF-1最後の死亡事故は1994年の2名のうち一人であるアイルトン・セナである。サンマリノから既に12年が経った。

もう一つ、レース外のレースなのだが、日本GPは秋に鈴鹿で開かれているが、2007年から、日本GPを昨年改装なった富士スピードウェーで開催するとトヨタが発表している。鈴鹿の株主はホンダ、富士の株主はトヨタである。実は、この話、なかなか理解しにくい。

トヨタは富士でF-1を開催すると言っているが、鈴鹿ではやらない、とも言っていない。鈴鹿の株主のホンダが今、横を向いたら、F-1は大打撃を受ける。となれば、鈴鹿でも富士でも開催するということなのだろうか?現在、ドイツとイタリアでは国内2ヶ所で開催している。しかし日本国内2レースということは全体のレース数が増えなければならないが、それにも問題はある。何しろ参加チームには経費がかかり過ぎるのだ。レースが増えれば増えるほど、自動車連盟に入る放映料は増えるが、参加チームは逆に赤字が増える。つまり、どこか他のレースが止めになればいいのだが、簡単にはいかない。ベルギーGPは2006年は非開催となったのだが、2007年には再度参加したいと言っているが・・・

そして、様々な問題を内在しながら、3月12日には、自国でクルマを作れないバーレーンで、第一戦が始まる。


ところで、自分の車のタイヤがF-1レース用のタイヤのようにツルツルになってきた。幅太で、扁平率が低く、直径が大きいので値段が高い。誰か、ツルツルタイヤを下取りしてくれないかな。レース用に最適・・