画像のMercedes-Benz F700は東京モータショーでの展示を当ブログでも紹介していたが、ディゾット・エンジンもHCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:均一予混合圧縮自着火)エンジンであり、ググッてみても新しいニュースはみあたらない。
HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:予混合圧縮着火)とは、エンジンの着火までに燃料と空気を十分に混合し、圧縮自着火させる燃焼方式です。従来のガソリンエンジンに比べて低温で燃焼させるため有害な窒素酸化物やススがほとんど発生せず、高い熱効率により優れた燃費性能と大幅なCO2削減効果が実現できる究極のエンジン燃焼方式として実用化が期待されています。
本論文では、高圧縮比のガソリンHCCIエンジンにおいて、燃料組成の違いが燃焼時の着火性に及ぼす影響を解析し、さまざまな市場のガソリンに適用可能な自着火時期予測モデルを考案しました。また通常の火花点火燃焼で運転する際には、ピストン上死点付近での熱発生が、ノッキング(異常燃焼)の誘発性を高めることなく、出力を向上させることを明らかにしました。この研究結果は、世界一の高圧縮比(14.0)を達成し、燃費とトルクを大幅に向上させたマツダの新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の開発にも活用されています。(記事の抜粋はttp://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2011/201105/110517a.htmlより転載)
SKYーACTIVはHCCIというわけではないようだが、14というにわかには信じがたい高圧縮比(しかもレギュラーガソリン)の実用に大きく貢献されているようだ。
ガソリンエンジンの”自己着火”というからみで以前にも紹介したCRM250AR。
以前はこのような意欲的な技術を詰め込んだモデルも市販されたものだが、ここのところのバイク業界は寂しい限りだと思うのはワタシだけではないだろう。
ttp://www.corism.com/special/ohter/771.html
チョッと前にピストンスカートのコーティングが話題で紹介したのが、たまたま直接噴射エンジンのピストンだったが、今回は圧縮比が14というのが話題になっているのがマツダのスカイアクティブGだ。
こちらも直接噴射なのでピストン頂部に窪みがあって、ロングストロークでもレーシングピストンみたいにドームが大きい。
先日のHusqyの続きで。
これはチョッと前に発表されたコンセプトモデルで、何を目指しているのか理解しがたいのだけれど、エンジンは面白い。
ttp://www.geocities.co.jp/MotorCity/7009/MVX250F/MVXBD.htm
まあ、どうやってもV型3気筒は変則的になるのだけれども、前例はホンダにある。
90°の挟み角を持つV型エンジンはピストンとクランクのカウンターバランサーの重さが相殺できて、振動の少なさはDucatiに乗ってみれば実感できるのだが、2ストの場合は1次圧縮をクランクケースで行うとクランクピンを共用できなくなり、重量配分が左右で対象ではなくなるから3気筒にしたと考えるのは考えすぎだろうか。
もっともバランスをとるために中央のピストンと左右2気筒ぶんの重量を同じにすれば、トラブルの種を抱え込むことになるのは結果が物語っていた。
それはともかく、4ストでは前例があったのだろうか?
今日というか、日付が変わってしまったので昨日になるが、所用で日光まで行ってきた。
左側のパルテノン神殿みたいなマークはユネスコらしいが、右側はなんだろう。東照宮の前はクルマやバイクで何度となく通り過ぎたが、歩かないとこうした風景にも出会えない。早く行ったせいで時間に余裕ができたことに感謝。
ほとんど同じ場所で180°向きをかえて撮ってみたが、平日のそれも月曜日だからかと思ったが、そうではなく震災後はこのように閑散としているのだという。
神橋(しんきょう)と輝く新緑。
順序が逆になってしまったが、行く途中の草木ダム。埼玉からは格好の半日ツーリングコースの折り返し地点だが・・・・。
ダムの展望台の日光寄りにあるドライブインにはバイク専用の駐車スペースもあるのだが、なんとなく寂しい感じ。
R122は工事中で何箇所か片側通行になっていたが、大間々から日足トンネルの間には信号が数えるほどしかないワインディングロードだから、行ったことがない方も出掛けてみたらどうだろうか。
その後、ヤマハモーターNVと契約した片山は、新開発の3気筒エンジンと従来の2気筒エンジンの2種類のTZ350をサーキットによって使い分け、見事日本人初となるWGP350ccクラスのチャンピオンとなる。(記事の抜粋と画像はWikipediaから転載)
そういえば、シリンダー増設のことを聞いたのはこれが最初だったかもしれない。
The first person to create a 3 cylinders based on a Yamaha engine is Rudi Kurth, a racing sidecarist known for his engineering talents. Kurth start working on his project in 1975 and mount a 3 cylinders 500 Yamaha on his monocoque sidecar. This engine is based on the 350 TZ and is, in fact, one half of a 350 'welded' on the left side of a complete 350 TZ and shortening the stroke from 64mm to 51.8mm to get the 499cc. Here is the TZ and half. His sidecar is quick but Rudi Kurth is better engineer than pilot and he does not often see the end of a race, unfortunately. Two Dutch mechanics specialized in Yamaha, Ferry Brouwer and Jerry Van der Heiden, study the project of Rudi Kurth with Minoru Tanaka, Department Technical Chief of Yamaha NV, the European bureau of the Japanese bike manufacturer. Tanaka and Brouwer are two friends since the time they were the mechanics of Phil Read and Bill Ivy.
In 1975, they decide to pay a visit to Rudi Kurth, in Switzerland. Then, a bit later, a 500 3 cylinders is prepared in the workshop of Tom Van Heugten, the sidecar cross champion who is a bike dealer. The engine develop roughly 90HP and it is mounted in a TZ350 frame, the third cylinder out of line on the left side of the bike.
To bring this project from the National plan to the International one, the Grand Prix, a technical and financial help is needed. It is Kunamotio San from Yamaha NV who start this European challenge. Kent Anderson, the ex-world champion in 125cc is named chief of the project; Trevor Tilbury, young South-African mechanic join the team with Tanaka and Rudi Kurth. Later, Tilbury will work for the Kenny Roberts team.
During the 1976 - 1977 winter, the work is hard in Holland, in Sweden and in Switzerland to be able to start the first Grand Prix as well prepared as possible. The German firm Hoeckle is manufacturing the crankshaft at 120º, and Krober supply the ignition system. This 350 3 cylinders is based on the 250cc TZ, with a third cylinder welded on its left side.(ttp://www.motopaedia.com/Bikes/yamaha_350_3_cylinders.htmより記事の抜粋と画像を転載)
とまあ、新開発の3気筒エンジンはヤマハ本社ではなくヨーロッパで作られたのだが、最初のアイディアはサイドカークロスにあったわけで、左側にクランクケースを溶接し120°クランクは新たに作ったとある。