ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

続・モノ作り

2010年03月23日 | 明日のバイクを考える

これは当時プロモーションビデオで見て、クランクの鍛造工程では結構感動した覚えがある。

大量生産のシステムはフォードが最初で、それが大衆化をもたらしたが、日本のシステムは高精度を保つことにより超高性能の量産を可能にした。

人気ブログランキングへ苦戦中です ご支援の応援クリック よろしくお願いします。

Britten

「普通、メーカーだと、エンジン、フレーム、サスペンション、その他細かなトコまで別々の人が設計するわけです。それを組み合わせたとき、うまく合うはずがないって思いませんか?
各設計者は、自分のパートをいちばん大切に考えます。で、結局少しずつ妥協する。これじゃいいものは出来ません。
V1000は全部私が設計し製作したから、短期間で、しかもあまりお金をかけずに出来たと言えます」(画像と記事の抜粋はttp://suzuqi.net/nob/archives/000509.htmlより転載)

当時の雑誌の記事では、確か、鋳物まで自分で素材を熔かしひしゃくで型に注いだと、徹底して自分で作ったらしいが、そこまでやろうとした人、やった人、できる人は20年前とはいえ、現代では聞いたことがない。

我々は、量産メーカーのお陰で高性能なバイクやクルマに乗ることができ、成熟した設計のエンジンはあまり犠牲を払うことなく、更に高性能化して楽しむこともできる。

ちょっと前の”ガイアの夜明け”(テレビ東京)でホンダCR-Zの特集をやっていて、セールスプロモーションの担当者が大学生とディスカッションをしているなかで、”それがナンなのよ”という部分に興味を引かれた。

つまり、自動車メーカーとしては技術的に難しかった部分を達成できたので、それを強調したかったのだが、、”それがナンなのよ”の人にとっては”それはメーカーとして当たり前でしょ。私には興味がないわ”というらしい。

ハイブリッドなどの技術はあまりにも高度化しすぎて、まあ、一般の人にも理解はできないので、そうそう興味がもてる対象ではない。

それは普通のユーザーが望むところかもしれない、クルマの”茶の間化”や”家電化”に拍車を掛けるのかもしれないが、バイクに乗っているユーザーが”エンジンがつかない”というのはサスガにいただけない。”エンジンがつかない”というのは”エンジンが点かない”ということでスイッチを入れたが掛からないということなのだ。

ブリッテンと一般ユーザーを対比させるのは、ムチャ振りもいいところだけれど、物作り大国とずっと言われ続けている日本では、作り手と使い手の距離が離れすぎてはいないだろうか。クルマ離れ、バイク離れの理由の一つがそこにあるような気がする。

人気ブログランキングへ苦戦中です ご支援の応援クリック よろしくお願いします。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高校のときに社会科見学で行った日野自動車を思い... (ジャイアン)
2010-03-23 21:53:55
高校のときに社会科見学で行った日野自動車を思い出しました。
デカイクランクが自動旋盤で削られていましたが、10mm異常の切子が青味を帯びてのたくっていましたね。
旋盤自体は無人で保護ケース内で作動してましたが、係りの人がコレ飛んできたら、首が飛びますといってましたね。
国産のエンジンはその部品精度の高さによって、その機械精度が保たれているのが良く分かります。
返信する
興味があると、随分昔に見たことでも覚えているも... (ピストン)
2010-03-23 23:29:56
興味があると、随分昔に見たことでも覚えているものですよね。
小さい旋盤でも切子は素手で触るのは禁物です。
追記
素手では危険といっても、軍手を使うともっと危険な場合もあります。念のため。
返信する
ジョン・ブリッテン、今でも私のヒーローであります。 (mochio)
2010-03-24 00:05:09
ジョン・ブリッテン、今でも私のヒーローであります。
たしかにこの人のような存在はほとんど聞いたことがない…
彼ほどにはなれないけれど、自分の乗るバイクには手を入れ続けたいですね。
自分でいじれなくなったら、そんなバイクにはもう乗りたくはない、かな。
返信する
コメントありがとうございます。 (ピストン)
2010-03-24 00:56:22
コメントありがとうございます。
ブリッテンほどでないにしても、CBXの6気筒を2つくつけてみたり、飛行機の星型エンジンをゴッゴモービルに押し込んでみたりと、凄い人は結構いますね。
返信する
製作者と消費者を繋げる「ワクワク」する部分って... (pecoe)
2010-03-24 04:55:18
製作者と消費者を繋げる「ワクワク」する部分ってのが希薄になってる気はしますね。
私は絵のほうの仕事なんですけど、いい意味でのアマチュアリズムと言うんでしょうか?そういうのは大事にします。最近の製品はワクワクも減ってるんですけど、消費者個人のワクワクのテンションも減ってる気はします。うーん、世界からワクワクが減ってる?
返信する
例えば、昔はテレビ電話というのが夢だったりしま... (ピストン)
2010-03-24 20:51:47
例えば、昔はテレビ電話というのが夢だったりしましたが、実現すればかえって不便だったり(ウソがばれたりして)、世の中複雑です。
ワクワク感が少なくなっているのは、確かに実感します。
返信する

コメントを投稿