歴史上にはこのような固定方法もある。
シリンダー下部にネジが切ってあって、クランクケースに捻じ込むのだ。赤い部分はロックナット、●は実際に使われたかは分からないが、シールするOリング。
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信じられない方のために画像がある。そのためにとった方法か分からないが、圧縮比が可変になっている。
バイクのエンジンでは珍しい、トライアンフの水冷エンジンはウエットライナーになっており、ライナーの外側は直接冷却水に接していて、シリンダー軸に対して横方向は位置決めしてあり、固定はシリンダーヘッドで押すだけだ。
トラック用などのディーゼルエンジンでは古くから使われている方法だが、利点はピストンとシリンダーの交換が簡単なことだ。問題は冷却水がエンジン内部に漏出するトラブルが多かったことで、当時はシールするOリングの材質なども良くなかったということもあり、次第に薄肉の 乾式ライナーに変わっていった。
トライアンフの湿式ライナーは確か、ライナー下端部とクランクケースが直接接していて何もシールする部品はなかったと思う。
この方法ではライナーに掛かるストレスは燃焼圧力とピストンのサイドスラストだけなので、シリンダーに対する締結力の圧力は突き出し寸法+ガスケットの沈む量だけだから、貫通スタッド方式のような変形はごく少ないとみて良いだろう。
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記憶によれば通常の鉄系だと思いますよ。
ハンドルネームを書いていただければ幸いです。