画像はttp://www.modelenginenews.org/etw/2s/images/2s-img1.jpgより転載
最初の2ストエンジンはスコットランドの David Icke が1881年に発明したことになっているが、それは1次圧縮を燃焼とは別のシリンダーを行うもので、現代の通常の2ストエンジンと同じ1次圧縮をクランクケースで行う方式はイギリス人のJoseph Dayが発明したとある。
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発明は1889年と言われているが、これは1891年だというから最初期のものだろう。クランクケースから燃焼室に混合気を導入するために、ピストンに気圧の差で開閉するポペットバルブが付いているのに注目したい。
どこかで見たことがあるのは”バイクが先か?飛行機が先か? ”で紹介したGnomeエンジンの初期のピストンだが、ロータリーエンジンがクランクケースから混合気を導入する方法としてJoseph Dayの方法を倣っているとしか思えない。ついでに潤滑方法も燃料にオイルを混合するところまで同じだ。
しかし、ピストンにバルブを設ける案は廃止され、クランクケースからtransfer passage(連絡通路)を設けて解決する。大気中からクランクケースに混合気を導入するインテークポートは吹き返しを防止するためにピストンをスライドバルブとして使っている。この辺りは後年はロータリーディスクバルブやリードバルブに置き換えられているのはご承知の通りだが、4ストエンジンが様々なバルブ形式を巡って変遷を続けたのに対し、驚くほど初期モデルが機構的に成熟しているのは基本設計が優れていたと言うことか。
これからは、2ストエンジンをみたらJoseph Dayの名を思い出していただくのも良いと思う。
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