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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

クラッチワイヤー製作(改造)

2006年04月17日 | 金属加工

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去年の12月13日の記事でアクセルワイヤーの改造方法を説明した事がありますが、今回はクラッチワイヤーです。基本的には同じですけれど、力の掛かる大きさはダイブ違うので、より確実に行いたいものです。

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クラッチブースターのワイヤーは当然専用になります。交換と方針が決まったのですが店内の在庫がないので、発注して入荷を待つのもナンなので作ることにしました。手頃な中古品があったのでコレを改造と言う事です。上がブースター用で、下が通常の4速ミッション用のワイヤーです。

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今までのワイヤーの金具は使いますので、サンダーでインナーをカットして外します。

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新しいワイヤーのインナーもカットして抜いてから、アウターを長さをあわせてカットします。

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写真の金具をアウターにはめ込みます。 チョット細かったので、熱収縮チューブを使い調整しました。

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エンドはジャンクから見つけた真鍮棒から作りました。

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作ったエンドにインナーケーブルを差し込み、写真のように広げておくと、かなり抜けずらくなります。

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ハンダ付けには写真の200Wのコテと、ステンレス用のハンダとフラックスを使用しました。

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銅線をハンダ付けするのと相違点は、加熱に時間が掛かるので容量の小さいコテでは難しい。銅線用のハンダはヤニ入りが多いのでフラックスを使わないが、ステンレスハンダはフラックスを使わないと写真のように溶け込まない。

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フラックスを1滴たらすと、このように完璧?なハンダ付けになります。

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魔法のフラックスは酸性が強いので、そのままにしておくと最悪の場合ではワイヤーが腐食して切れてしまいます。

写真は毛管現象によりワイヤー内部に滲みこんだフラックスをパーツクリーナーで洗浄するために、2つのプライヤーを使いワイヤーを広げているところです。

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完成して取り付けると、ご覧のように2本の指でも軽く握れるようになりました。

ワイヤーのエンドのハンダ付けは強度が足りないという意見もございますが、ワタシの方法でキチンとやれば長さを詰めたり、エンドの形状を変えたり自由度が増しますね。


ネジきり

2006年04月10日 | 金属加工

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通常のハンドタップには左側から#1(先タップ) #2(中タップ) #3(上げタップ)とあり、使う順序もこの通りです。

アルミなどの柔らかい材料では#2からでも可能ですけれど、ステンレスのような硬い材料にタップをたてるのには#1から始め更に注意をしないと失敗します。

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拡大すると分り易いですね。これはM8-1.25の表示ですからネジ径が8mmでピッチ間距離が1.25mmという事です。メートルネジにもピッチが数種類ありますが、一般的にはM8では並目の1.5と細目の1.25ですね。

こうした工具はサビに対する抵抗力がないので、刃の部分は素手で触らないでください。

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タップの材質も材料にあわせて何種類もありますが、普通の鉄用でも鈍らなければステンレスに使用可能です。そしてワタシはワコーズのタッピングコンパウンドも使用します。

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ネジをきりたい穴は下穴サイズが定められています。M8の場合の下穴は6.8mmです。

そして少し大きめに面取りを施しておくとタップが食いつきやすいので、面取りカッターがなくとも大き目のドリルを使って面取りをすれば良いでしょう。

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タップ立ての鉄則は穴にマッスグ入れることで、曲げてしまうと決して深いネジは切れませんし、無理をするとタップが折れて失敗ということになります。

ワタシはこうした棒状の材料は旋盤で加工したついでに、ドリルの替りにタップをチャックにつけて最初の3山くらいをネジきりします。

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M8でも材料がステンレスだと結構大きな力を掛けますので、普通のバイスより旋盤の3方チャックのほうが確実に固定できるので、このままタップハンドルを使い作業を進めます。

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この通り完璧?なネジ山の加工に成功いたしました。

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出来上がったモノは、果たして何に?

続きます。


フォワードコントロール製作②

2006年03月29日 | 金属加工

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前回は右側を作りましたが、今回は左側になります。

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やはり青ニスを塗りケガキます。材料は前回で使い切ってしまいましたので300㎜×300㎜のサイズのモノを買いました。価格は約5000円というところです。サイズは切り売りしてくれるので自由に注文が可能です。

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ステップ位置を左右同じにしたいので、プレートは少し大きめにしておいて後にカタチを考えればよいでしょう。ギリギリに作ってしまうと、右の時のように足りなくなってしまいます。

ステップホルダーは何の部品か不明ですが、アツラエタように丁度具合が良いですね。

ジフィースタンドのブラケットは本来は赤破線の位置ですが、ステップの位置にかぶるので実線の位置にずらしました。

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チェンジペダルの軸受け部分はこのように加工して・・・・・。

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Oリングを使いゴミや水が入らないようにしておきます。ガタの発生も防げるでしょう。

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赤矢印のボルトはフレームへの固定用なのでズラすわけにはいきません。ステップ位置も前述のように左右を同じにしたいのですが、右側のステップはエキパイに当るので、これ以上後に移動する訳にいかないのです。これを解決するのにボルトの頭の形状をカウンターシャンク(日本では皿キャップと呼びます)にいたしました。まだ各部品の仕上げもできていないので評価を下すのは早いのですが、コンパクトにまとまりすぎて迫力には欠けますね。機能第一ということでも良いのですが・・・・・。

こういった加工はハンドメイド バックステップを随分たくさん作ったときの手法が役に立ち、さほど苦労しないですみます。しかし要求されるものが市販されていないので”仕方なく作る姿勢”は否めませんね。こういったワンオフパーツは膨大な時間が掛かり、掛かった作業時間でプライスを決定すると高くなりすぎてしまうのです。

仕上げもできたら写真をアップしますのでお楽しみに・・・・・。


フォワード コントロール 製作

2006年03月17日 | 金属加工

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これは只今製作途中のフォワードコントロールを仮り組みしたところです。

アメリカ製の市販カスタマイズパーツのフォアコンは立派な出来ですが、難点はスタンダードポジションより遠いことです。

この事実はアメリカ人の足の長さを立証しています(笑)。

ですから、パーツカタログを見てステキ!と思って買っても、トンでもない事になるかもしれません。

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ブレーキマスターは余り似合わないワグナーロッキード タイプですが、もっとカッコいいスクエアなモノを発注してあるのですけれど、例のCCI問題が災いして入荷の見込みがありません。

厚紙を適当にカットして、レイアウトを検討します。

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材料は17Sという切削用の10mm厚のアルミ板です。丈夫で切削加工し易いのですが、難点は溶接すると割れる可能性があることですね。バックステップなどにも良く使われます。

ケガキするために青ニスを塗ってあります。

厚紙で検討したレイアウトを元に外形と穴の位置などをケガキます。

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ワタシはコンターという帯ノコで切りますが、DO IT YOURSELFでやるとするなら手鋸、万力そして情熱があれば可能ですね。

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カットし終わったプレートです。コンターなら30分というところですか。

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穴もあけて仮付けして、ペダルやステップの取り付け位置などをもう一度検討します。

ココで判明したのは最初の検討が甘く、ペダルのシャフトが付く位置が無くなってしまいました!

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ペダルのシャフトをステンレスの快削材を使って作ります。

この材料は粘らなくて文字通り切削が快適に出来ますが、18-8ステンレスよりも錆びやすく溶接もできません。

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ステンレスは軟鋼より硬いので、タップを立てるときはタッピングコンパウンドを使用します。

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プレートの失敗をフォローするパーツを作っています。

失敗ってバラさなければ分らなかった? オレって正直?

使用しているキリはセンタードリルと言って先が尖っているので、ふつうのキリのように”歩いて行かない”ので穴位置がズレないで済みます。

アルミも硬い材料に10mmとかの太いキリで穴をあけると、キリの先の状態如何では貫通し終わる寸前に引っ掛かって、
材料が回される時があります。これは危険でケガをしますから、手ではなくキチンと固定したほうが良いでしょう。

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今日半日を費やして作った3点のパーツです。これを仕上げるのにはあとマル1日は掛かるでしょうね。


オイルタンク 修理

2006年03月12日 | 金属加工
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’94年モデルのFXDL、機能的にはドライサンプなのでオイルタンクだと思っていたら、オイルパンと呼ぶらしい。

FXRの頃の灯油ストーブの燃料タンクみたいなヤツから、ダイナになってスマートなインテグレートっぽいアルミのタンクになったけど弱点がありました。

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オイルが残らないように、ドレン穴のまわりに矢印のように通路があるのですね。

でもそのご配慮のせいでネジ山部分が極ウス!

それで、ネジ山がなくなってしまいました。

オイルが洩ると強く締めたくなるのは人の心情というもの。
でもアルミ製のオイルパンのネジ山は、そう堪えてくれません。

走行中のオイルドレンの脱落は考えただけでゾっとします。

しかも・・・新品のオイルパンは36000円!もいたします。

持てる資産を総動員して、考えること10分で・・・・・。

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スリーブナットを作ってみました。

持っている機器、刃物、材料それに使える技術(これが資産)のなかで、段取りをつけるのはパズルのようなものですな。

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ネジ山の部分の長さや肉厚を充分にとるため、スリーブナットはフランジ付きにして、オイルパンに差し込む部分はΦ20になってしまったため、元々のドレン穴を広げます。

*リューターでアルミを削ると、刃物にアルミがくっついてしまい切れなくなるのです。
この場合には刃物に浸透潤滑剤と使うと良いです。


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溶接できるように穴の回りにのペイントを削り落とし、スリーブナットにはご配慮の溝も加工。


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このオイルパンのアルミは溶接しづらかったけど、なんとか完了。


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内側から見ても完璧?


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リンクルペイントで仕上げて・・・・・。

見えないところですが、溶接して終わりではね~。


*’99年?からドレンボルトの位置が変更になり前向きになっています。この変更はフレームに”腹打ち”によるトラブルの予防策のリブが付いたのと一緒なので、今回のトラブルの解決策なのかは不明ですが、アメリカ人の”力”ならドレンのネジ山トラブルは多発したでしょうね。

























ETC

2006年02月04日 | 金属加工
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バイク用ETCのモニターへの配布がはじまり、当ショップも組合を通じて取り付けの講習を受けておいたら、取り付け依頼が2台も来ました。あいにくハーレーではないのですけれど、ETCに興味のあるかたもいらっしゃると思いますので、作業を1部紹介しましょう。

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このゴツイ部品はアンテナの汎用ブラケットです。
基本的にはブレーキマスターシリンダーのクランプに共締めして取り付けるようになっています。

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この写真が基本的な取り付け方ですね。

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これが今日半日以上掛けてオーナーの要望通りに「なるべく低い位置」に取り付けたCBR1000です。

こういう仕事は「うまくできて当たり前」で、出来上がってしまうと苦労の跡は微塵も見えません!!

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始めるには、まず頭の中に図面を書き、各寸法を測ってから1.6mmのステンレス板をカットして・・・・。

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こういう異形の穴をあけるのも、レーザーでカットすれば数秒かもしれませんが、手作業でやると1時間は掛かります。

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カット面を仕上げて、曲げて・・・・・。

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溶接して、ガラスビーズで全体を梨地仕上げで、スペーサーを作って・・・・。
全部で3時間というところですか。


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アンテナには、位置とか角度とか設置条件があり、それを守らないとやはり受信できないようで、そのための講習が1日あったのです。
まあ、この出来具合ならオーナーの方も喜んでいただけるでしょう。




















アッパーブラケットをすっきり

2005年11月24日 | 金属加工
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ステアリングブラケット、ハーレー流はトリプルツリーですね。
35φのフロントフォークは性能的には評価すべきものはないのですが、細身でステキです。
このフォークを支えるブラケットも剛性的にはヨワヨワしいのですが、見ようによっては繊細で細身のフォークとマッチしています。
アッパーブラケットの両端にウインカーの取り付けボスがあるのが、まことに純正部品っぽいのですね。ウインカーを他に移すと如何にもっていう感じが昔から気になっていたので、取ってしまってスッキリさせてみました。
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長年にわたり使用されていたので、かなり汚れが蓄積されています。
アルミニウムの部品をサンドブラストでキレイにしようとすると磨耗してしまいますので、他の部品が勘合するところはマスキングしてからです。仕上げはガラスビーズで行いました。汚れがあるまま溶接すると熱で焦げ付いてしまい一層落ちにくくなってしまうので溶接前にキレイにしておきます。
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出っ張っているところを切り落とし、なるべく奥まで溶け込ますように穴の周囲も削っておきます。
注意しなくてはならないのは、溶接するアルミを削るのに砥石系の研磨材を使うと、石の破片が柔らかいアルミに食い込んでしまい溶接の邪魔になりますので必ず金属の刃物で削ります。
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アルミの鋳物には気泡が含まれている事があるので、予め熱しておいてから手早く済ませたほうが良いでしょう。
前述のように砥石で削ったり、溶接の途中で母材や溶接棒にトーチの電極を触れさせてしまうと、ススが出て仕上がりが黒く汚くなってしまいます。アルミ溶接のキモは熱伝導の速さによる電流の設定の難しさとススですね。
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溶接がうまくいき、巣が入らなければ研磨して平らにするとこんな感じです。
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すっかり仕上がって、車体に取り付けてみました。
左側はイジクルまえの状態です。ちょっとスッキリしすぎた感もありますが、車体が全部出来上がってみないと評価は下せないですね。



キャリパーブラケット製作③

2005年11月16日 | 金属加工
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19日納車予定のショベリジが仕上がらなくて、中々このブログを書く時間がありません。昨日は会議で名古屋まで行ってきてで1日つぶれてしまったし、今日は定休日ですがショベリジのワイヤーハーネス製作を先ほどまでやっていました。
貧乏ヒマなしって良く言ったもんです。
なんか表題とかけ離れてしまったような気がしますが続けてしまいます。こりゃただのオッサンの思い出話ですわ。
え~っと、前回は883のレーサー作ったというところでしたが、マフラーはモータージョーズので間に合わせたので良かったのですけど問題はステップでした。今ではアチコチでしっかりした製品が手に入りますが、当時は前述のように何もなくストーツでさえキットがでたのは大分後になってからでしたヨ。
1日弟子入り
色々考えたあげく、当時からお友達であったFRPショップアズマの宮本さんに相談して、某レーシングショップを紹介してもらってワンオフで作ってもらう事にしたのです。宮本さんはワタシより2歳くらい年上でしたが随分とお世話になったもんです。3年前に帰宅途中のクルマのなかで心不全で亡くなってしまうという壮絶な最後でしたが、恩は返しきってないな~。
某レーシングショップは差し障りがあるかもしれないので名前は出しませんけれど、今でもかなりの活躍をしておられますが、当時は始めたばかりで自宅の庭のプレハブバックヤードファクトリーでしたね。
BOTTは1月15日の成人式でしたから、ステップを作るのは暮れも押し迫った頃で、朝はやくから押しかけて出来上がったのは夜中でしたね。今ある883用のステップのほとんどは左側はプライマリーカバーのネジと共締めで付いていますが、レーサーはコロぶことも考えなくてはならないので、そこはあえて避けた覚えがあります。
と、ここまで長々と昔話をしてしまいましたが、このステップ製作した1日はワタシの大きな転機だったのです。今ではゆとりのあるショップではフライスなども備えて一品製作などやっているところも数多くありますが、当時はそういう発想もなかったですね。
さて、1日弟子入りの成果はどうであったのでしょうか?
もちろん押しかけたときは自分の手を出すなんて思いもよらなかったのですが、見ているだけでは時間を持て余し、根が嫌いなほうではなかったので邪魔をしないように気を使いながら手を出してしまったのですね。
1枚のアルミ板を切って磨いてカタチになるとバイクの部品になるのですから、それはもう感動ものでした。
それから、中古のコンター(帯鋸)、旋盤とTIG溶接機を買い込んでワンオフパーツの製作の明け暮れました。でもアルミの溶接の習得にはてこずって随分アルゴンガスの無駄遣いをしたもんです。工業高校の機械科でも出ていれば旋盤の実習もやったのでしょうけど、ワタシは普通高校から自動車整備の専門学校に行ったのでマジメな整備士(笑)を脇目もふらずに過してきたのでバイトの研ぎ方から憶えなければなりませんでしたね。
しかし人間は目的があって、しかもそれが好きな事だと一生懸命やるものですよ。それが難度の高いものでも、ずっと続けていると何時かは可能になるものだと改めて思います。
ワタシは最近、友人からも「同じようなことをずっとやっていてよく飽きないね」と言われますが、ホントに飽きる余地はありません(笑)。

続く



キャリパーブラケット製作②

2005年11月12日 | 金属加工
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ブラケットを作るためアルミ板を切りながら、フトいつ頃からこんなことをやっているのかを思いました。
レース活動を始めたのは単コロレースでしたね。GN400というスズキの出来損ないアメリカンシングルをダートトラック風にしてなんとかレーサーを仕立て上げたのは1986年のBOTTでしたかね。当時はもちろんTIG溶接もなく、店の造作をするのに買った電気溶接器を使ってマフラーなど作ったものです。
当時はクラブマン誌もまだ創刊するまえでしたが、クラブマンレーサーという単行本が出て単コロレースの気運は大いに高まってきた頃です。GN400はレースの直前に高回転でフケが悪く空ぶかししていたら、バルブが落ちてエンジンが全損してしまいました。あとで分った事ですがタコメーターが狂っていたのでした。これもいい経験でしたね。これ以降はタコメーターだけはイイモノを使う事にしました(笑)。  
そのレースは急遽SRX600で間に合わせました。
1986年は883がデビューした年でワタシはすぐ買ってしまいました。アノ883がダートスタイルだったのはGN400の流れだったのですね。883をレーサーに仕上げるのは大変で、Jaiさんが言うようにパーツは今と違い何もないのですから、ボアアップは1100の純正ピストン、フロントブレーキはZ2、シートとマフラーはモータージョーズ(知ってます?)、そしてバックステップは手作りでした。
ノーマルの状態でサーキットを走るとバンク角の不足はどうしようもなく、ワタシはマフラーの接地で後輪が浮いて2ヘアで見事に転んでしまいました。
続く。
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当時の写真が見つかりました。


リアキャリパーブラケット製作

2005年11月11日 | 金属加工
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例のショベリジのリアブレーキブラケットを大分まえに注文してあったのですが、19日の納車に間に合わない事が判明したので作る事にしました。PMもRSTもGMAも全滅でした。

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材料は7075S材です。最強の部類に入るジュラルミンですね。ちなみに最後のSは板材で丸棒は棒のBです。(Bは本当ですが棒のBはウソです)

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ケガくために青ニスを塗っておきます。

今のように寒くなったら材料を暖めてから塗ると良いですね。

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これが本当の現物あわせですから、採寸します。

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採寸のとおりにケガきます。

もちろんケガキ線のカタチに仕上がりますのでオスキなカタチに!

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下穴はまず旋盤に使うセンタードリルを使ってできるだけの精度をだす努力をします。

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19φのアクスルシャフトの穴を開けるにはこのような太いキリで開けますが、相当な抵抗があり貫通する寸前は引っ掛かって材料が回されてしまいますので、ケガをしないように注意しないと・・・・。

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ネジを切った穴はキャリパー取り付けのボルト穴ですが、その内側は内角を鋸歯が向きを変えるための穴ですね。

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幅の狭いコンターの歯でも5Rは曲がってくれないので、穴を開けておけばこのとおりです。

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大体20分くらいでカット終了です。

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カットした端面はヤスリで荒削りします。アルミにつかうヤスリは写真のように目の荒いもので、木にかんなを掛ける感じです。75材は硬い!

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リューターの大小ですね。

2個並べてあるものはラビンと呼ばれるゴム砥石で仕上げに使います。これは3mmシャフトです。

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凹部はベルトサンダーが使えないので、リューターで削ります。

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ゴム砥石で仕上げるとこのとおり。

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ほとんど出来上がった感じ、あとは磨くだけです。

どうです?意外と簡単にできるでしょう。

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キャリパーと共に取り付けてみました。トルクロッドは今日入荷するはずだったのですが、何かの手違いで間に合いませんでしたね。シゲちゃん。

ディスクローターはメーカーと同じ機械で再研磨したものを使っています。ローターの研磨は意外と難しく、へたに研磨するとブレーキを掛けたときにバイブレーションが出る場合があります。この研磨なら安心ですね。

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使用前!! ノーマルキャリパーをリジッドフレームに使う場合はフェンダーステーが邪魔になるのでこんな付け方をしてあるのを良くみますが、こんな豪快なカッコ悪さは初めてみました。