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オイルタンク 修理

2006年03月12日 | 金属加工
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’94年モデルのFXDL、機能的にはドライサンプなのでオイルタンクだと思っていたら、オイルパンと呼ぶらしい。

FXRの頃の灯油ストーブの燃料タンクみたいなヤツから、ダイナになってスマートなインテグレートっぽいアルミのタンクになったけど弱点がありました。

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オイルが残らないように、ドレン穴のまわりに矢印のように通路があるのですね。

でもそのご配慮のせいでネジ山部分が極ウス!

それで、ネジ山がなくなってしまいました。

オイルが洩ると強く締めたくなるのは人の心情というもの。
でもアルミ製のオイルパンのネジ山は、そう堪えてくれません。

走行中のオイルドレンの脱落は考えただけでゾっとします。

しかも・・・新品のオイルパンは36000円!もいたします。

持てる資産を総動員して、考えること10分で・・・・・。

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スリーブナットを作ってみました。

持っている機器、刃物、材料それに使える技術(これが資産)のなかで、段取りをつけるのはパズルのようなものですな。

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ネジ山の部分の長さや肉厚を充分にとるため、スリーブナットはフランジ付きにして、オイルパンに差し込む部分はΦ20になってしまったため、元々のドレン穴を広げます。

*リューターでアルミを削ると、刃物にアルミがくっついてしまい切れなくなるのです。
この場合には刃物に浸透潤滑剤と使うと良いです。


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溶接できるように穴の回りにのペイントを削り落とし、スリーブナットにはご配慮の溝も加工。


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このオイルパンのアルミは溶接しづらかったけど、なんとか完了。


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内側から見ても完璧?


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リンクルペイントで仕上げて・・・・・。

見えないところですが、溶接して終わりではね~。


*’99年?からドレンボルトの位置が変更になり前向きになっています。この変更はフレームに”腹打ち”によるトラブルの予防策のリブが付いたのと一緒なので、今回のトラブルの解決策なのかは不明ですが、アメリカ人の”力”ならドレンのネジ山トラブルは多発したでしょうね。

























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