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ここで、オイルフィルターに関してご質問がありましたので、考えて見たいと思います。
ご質問を要約すると、エボ用とTC用は互換性があるかないかですね。
オイルフィルターはオイルと違って使用感の答がでないということで、オイルは掲示板などでも様々な意見が飛び交わっていますが、フィルターはそうでもありません。
TC用をエボエンジンに使用するのは、Gotaroさんも仰っているようにメーカーのカタログでも代替可となっていいます。
それでは何故逆はダメなのか?
双方を外観で区別するのには、写真の矢印で示す取り付けネジの回りのオイルの流入口に見える色の違いです。
構造も勿論違い、左のエボ用はリリーフバルブが取り付け面の反対側に位置していて、TC用は赤矢印のように緑矢印のオレンジ色のゴム部品の下に位置しています。
リリーフバルブはオイルフィルターが詰まってしまった場合に、このバルブが開いて、オイルの流れを止めないように設置されています。
このオレンジのゴム部品の役目を推測すると・・・・。
リリーフバルブがオイルの流入口に面しているため、オイルプレシャーがそのまま掛かると、その圧力でリリーフバルブが開いてしまうからだと考えられます。それで油圧が直接リリーフバルブに掛からないようにカバーしているのではないでしょうか?
リリーフバルブを押してみると、かなりの抵抗があります。
エボ用のフィルターのリリーフバルブを押してみると、さほどの抵抗がありません。
バルブの有効面積が見るからに違いますから一概には言えませんが、公表されている数字はフィルターの5ミクロンとか10ミクロンとかの濾過の目の大きさしかありません。
推測するには材料がリリーフバルブを手で押した抵抗しかありませんが、エボ用をTCに使うとフィルターが詰まらなくともリリーフバルブが開いてしまう恐れがあるのではないでしょうか?
オイルとフィルターの組み合わせによっては?
リリーフバルブが開いたかは目で見ることはできませんけれど、そのまま当てはまりまりませんが事例が一つあります。
ショベルエンジンの車両に社外のオイルフィルターを取り付けると、フィルターカートリッジはエボ用が使用できます。
同様の車両において、ブリーザーからオイルが吹き出てしまい、修理?したことがあります。
結論を申しますと、#50のシングルグレードを使っているのに、TCフィルターをつけてしまったのが原因でした。フィルターをエボ用に交換したら解決しました。
つまり、低温で硬い#50オイルが5ミクロンフィルターを透過しきらずに(リリーフバルブが開いても?)、クランクケース内にオイルが溜まってしまい、ブリーザーから吹き出したと言う結末です。
エボ後期のように、シリンダーヘッドからブリーザーを出していれば、クランクケースに溜まったオイルが多少多くても吹き出しことはないので、リリーフバルブが開いてしまっても気付くことはありません。しかし、気付かなくても、その可能性は否定できません。
このケースはサホド多くはないでしょうけれど、エボにTC用は代替可となっていますから、その組み合わせに#50オイルは結構あるかもしれません。
性能の良いフィルターを使ったつもりで、リリーフバルブ開きっぱなしのフィルター無しと同じではシャレにもなりません。
TCにエボ用も害がないように思えますが、リリーフバルブ開放圧の違いで、同じことの可能性は否定できません。
今回も断言できるような結論が出ませんでしたが、コレに懲りずにご質問や疑問をお寄せください。
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