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三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

『京郷新聞』記事「日帝強制動員犠牲者遺族、中国海南島追悼巡礼」について 1

2012年12月23日 | 「朝鮮報国隊」
 韓国の『京郷新聞』2012年5月3日号に、「日帝強制動員犠牲者遺族、中国海南島追悼巡礼」と題するキムヒャンミ記者の記事が掲載されていました。紀州鉱山の真実を明らかにする会がこの記事を知ったのは、先月末でした。
 「朝鮮村」の朝鮮人遺骨の紛失問題とこの記事にかんして、紀州鉱山の真実を明らかにする会は、対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会に、一昨日(12月21日)、質問を郵送しました。数日後に届けられると思います。
 以下は、その日本語訳文です。

■対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会 貴中■

 紀州鉱山の真実を明らかにする会は、2005年6月23日付で、日帝強占下強制動員被害真相糾明委員会に、「南方派遣報国隊(朝鮮報国隊)」、および、「日本軍隊制性奴隷として海南島に連行された朝鮮人」被害真相調査申請をしました。
 さらにその後、これまで数回にわたって直接、日帝強占下強制動員被害真相究明委員会に、「南方派遣報国隊(朝鮮報国隊)」として海南島に送られた獄中者の名簿公開・引き渡しを日本政府に要求してもらいたいなど、いくつか提案をしてきましたが、いっさい実現されていません。
 2010年3月以後、日帝強占下強制動員被害真相糾明委員会の業務を引き継いでいる対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会に、「南方派遣報国隊(朝鮮報国隊)」についての紀州鉱山の真実を明らかにする会の真相調査申請にかかわって、質問します。

■一、「朝鮮村」の「展示館」に置かれていたガラスケース内の5体の遺骨がなくなっていること
  について。
 昨年2011年10月10日、紀州鉱山の真実を明らかにする会の金靜美と佐藤正人が対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会の朴聖圭事務局長に会って、「朝鮮村」の現状と、「朝鮮村」の「展示館(「迎楽齋」)」に置かれていたガラスケースの中の5体の遺骨がなくなっていることについて話しました。そして、このとき、なくなった5体の遺骨について、1いつ、2だれが、3なぜ、4どこに、持っていったかを調べてもらいたいと要請しました。
 朴聖圭事務局長は、その事案は外交部をつうじて中国政府に問い合わせができることなので、在広州韓国総領事館に調査してもらうと言明しました。
 その後、どうなっていますか?
 この展示館に置かれていた遺骨がなくなっていることにわたしたちが気付いたのは、2009年6月26日、紀州鉱山の真実を明らかにする会の第17回海南島「現地調査」のときでした。このときは、「展示館」に入ることができず、ガラスケース内に遺骨がないことを窓の外から確認しただけでしたが、今年の第22回海南島「現地調査」のさい、11月3日に、「朝鮮村」を訪ね、「展示館」内にはいり、遺骨がないことを確認しました。
 このことにかんして、11月に、中国で新聞とテレビで、韓国でテレビで報道されています。

■二、『京郷新聞』2012年5月3日付記事について
 キムヒャンミ記者のこの記事は、対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会しか把握できないと思われる内容がふくまれているので、対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員会に直接、質問します。
 1、この記事では、「中国海南島を訪ねた遺族は15人」となっていますが、この遺族全員が「南
  方派遣報国隊(朝鮮報国隊)」の遺族ですか?
 2、この記事では、「当初、追悼式は千人坑でおこなわれることになっていたが、日本側で反対
  した」となっています。
   これは事実ですか?
   事実であるなら、今回の場合、日本側は、いつ、どのような方法で反対したのですか?
   「日本側」というのは、日本政府のことですか。そうだとすれば、日本政府のどの機関で
  すか。
 3、この記事には、
      「追悼巡礼プログラムの予算の3分の1を日本側が負担している。
       委員会関係者は、“予算の一部を負担し、日本が追悼式の場所や日程に干渉す
      ることもある”と話した」
  と書かれています。
   「追悼巡礼プログラムの予算の3分の1を日本側が負担している」というのは事実ですか?
   「“日本が追悼式の場所や日程に干渉することもある”」というのは事実ですか?
   事実であるなら、日本側は、どのような形で干渉をしてきますか?
 4、この記事には、
      「日本は、‘千人坑’での朝鮮人強制動員と虐殺は当時企業が敢行したことで、
     日本軍によって動員された朝鮮人とは違って(日本側に)責任がないという考えを明
     らかにした」
  と書かれています。
   このことは事実ですか?
   事実であるなら、日本側は、いつ、どのような形で、この考えを表明したのですか?
   日本がこのような考えを表明する前に、対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員
  犠牲者等支援委員会は、この問題にかんし、日本側にどのような質問をしたのですか?
   この問題にかんし、対日抗争期強制動員被害調査及び国外強制動員犠牲者等支援委員
  会は日本側の主張を受け入れたのですか? 受け入れたのであれば、その根拠は何です
  か?
 5、この記事では、“委員会は2006年、海南島実態調査をへて、113人の被害者を確認した”
  とされています。
   2006年に「海南島実態調査」をおこなったというのは事実ですか?
   事実であるならば、真相調査申請をしている紀州鉱山の真実を明らかにする会に、「海
  南島実態調査」の経過と調査内容を知らせなかったのはなぜですか?
 6、“113人の被害者を確認”したとのことですが、113人は、すべて「朝鮮村」で殺された
  人たちと考えているのですか?
   その根拠は何ですか?
 7、この記事には、
     「遺族たちの望みは遺骨を韓国に持ってくることである。 委員会側は“日帝動員被
    害地域が中国、日本、ロシア各国に大きく広がっているので故国で奉還する手続きを
    とろうとしても外交的な問題がある”、“遺骨送還と共に追悼碑を建設する方案を考
    慮してみる”と話した」
  と書かれています。委員会側がこのように話したのは、事実ですか?
   事実であるならば、
     ①、委員会が、海南島の朝鮮人犠牲者の遺骨を「奉還」する具体的な努力を外交的
      にしたことがありますか。
     ②、委員会は、現在、海南島の朝鮮人犠牲者の「遺骨送還」と「追悼碑建設」のた
      めに、どのような「方案」を具体的に考慮していますか。

 2013年1月末までに返事をお願いします。
                         2012年12月21日
                                紀州鉱山の真実を明らかにする会

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