https://www.afpbb.com/articles/-/3318538?cx_part=latest
「AFP」 2020年11月30日 4:58 発信地:マイドゥグリ/ナイジェリア
■ナイジェリア北東部の襲撃、死者110人に 国連発表
【写真】ナイジェリア北東部マイドゥグリ郊外で執り行われた、ボコ・ハラムとみられる武装集団に殺害された農業労働者らの葬儀(2020年11月29日撮影)。(c)Audu Marte / AFP
【11月30日 AFP】ナイジェリア北東部で、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる集団が農業労働者らを襲撃し殺害した事件で、死者は少なくとも110人に上ると、国連(UN)が29日、発表した。
ナイジェリア担当人道調整官のエドワード・カロン(Edward Kallon)氏は「この襲撃により、民間人少なくとも110人が惨殺され、さらに多くの人が負傷した」と発表。死者数は当初43人、その後70人と伝えられていた。ボコ・ハラムの戦闘員らによる虐殺行為とみられている。
「この事件は罪のない民間人が直接犠牲になった、今年最も暴力的な襲撃だ」と述べたカロン氏は、ボコ・ハラムの名指しには至らなかったものの、「非国家武装集団」を非難した。
襲撃は28日、同国北東部ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)に近いコショベ(Koshobe)村で発生。稲田で作業していた農業労働者らが襲われた。親政府・反イスラム過激派の民兵組織は、襲撃犯らは農業労働者らを縛り、喉を切り裂いたと訴えている。
同日ボルノ州では、予定よりも実施が大幅に遅れた地方選挙の投票が行われていた。この選挙はボコ・ハラムや過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」による襲撃が増加したことで繰り返し延期されていた。
https://www.afpbb.com/articles/-/3318481
「AFP」 2020年11月29日 10:54 発信地:マイドゥグリ/ナイジェリア
■ボコ・ハラム、農業労働者43人を殺害 ナイジェリア
【11月29日 AFP】ナイジェリア北東部、ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)に近いコショベ(Koshobe)村で28日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が少なくとも43人の農業労働者を殺害し、6人を負傷させた。イスラム過激派と戦う民兵組織が明らかにした。 約1000キロ離れた同国北西部のソコト(Sokoto)州から出稼ぎに来て米の収穫をしていた農業労働者60人のうち43人が田んぼで縛られ、喉を切り裂かれて殺害されたという。死傷者とは別に8人が行方不明になっており、誘拐されたとみられている。
ボコ・ハラムは先月にもマイドゥグリに近いかんがい農場で作業中の農民22人を殺害していた。
ボコ・ハラムや過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」は、自分たちについての情報を軍や民兵組織に渡しているとして、きこりや牧夫、漁師らへの襲撃を増やしている。
2009年以降、イスラム過激派の襲撃によって約200万人が家を追われ、少なくとも3万6000人が殺害された。襲撃はナイジェリアと国境を接するニジェール、チャド、カメルーンにも広がり、これらの国の軍が共同でイスラム過激派と戦っている。
今回の襲撃があった28日、ボルノ州では、ボコ・ハラムとISWAPの襲撃で何度も延期されていた地方選挙が行われていた。
https://www.afpbb.com/articles/-/3318501?cx_part=latest
「AFP」 2020年11月29日 19:47 発信地:パル/インドネシア
■IS系武装勢力がキリスト教徒の村襲撃、4人死亡 インドネシア
【写真】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とつながりのある武装勢力に襲撃されたとみられるインドネシアの中スラウェシ州の村を捜査する警官ら。州警察提供(2020年11月28日撮影・公開)。(c)AFP PHOTO / Central Sulawesi Province Police
【11月29日 AFP】インドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島で27日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」とつながりのある武装勢力がキリスト教徒らが住む奥地の村を襲撃し、住民4人が死亡した。死者の1人は斬首され、別の1人は焼き殺された。
当局が28日、明らかにした。警察によると、刃物と銃で武装した集団は中スラウェシ(Central Sulawesi)州の村を襲い、住民らを殺害。祈りや礼拝に使われていた家を含む民家数棟に火を放った。
容疑者はまだ拘束されておらず、犯行動機は今のところ不明だが、当局はスラウェシ島を拠点とするイスラム系組織「東インドネシアのムジャヒディン(Eastern Indonesia Mujahideen、MIT)」による犯行とみている。MITはISへの忠誠を表明しているインドネシア過激派の一つ。
世界で最もイスラム教徒の人口が多いインドネシアは、イスラム武装勢力やテロ攻撃への対応に長年追われており、中スラウェシ州では数十年にわたり、キリスト教徒とイスラム教徒の間で断続的に暴力事件が発生している。
インドネシアのキリスト教徒はこれまでも攻撃の標的にされており、2018年には国内第二の都市スラバヤ(Surabaya)で、ISとつながりのある過激派組織「ジャマー・アンシャルット・ダウラ(Jamaah Ansharut Daulah)」が複数の教会に対して幼い子供らを実行犯にした自爆攻撃を行い、礼拝に参加していた十数人が死亡した。