三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「日本は慰安婦問題を“終わった”と言うなかれ…歴史の真実に向き合うことを」

2018年03月04日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29914.html
「The Hankyoreh」 登録:2018-03-01 23:09 修正:2018-03-02 08:19
■「日本は慰安婦問題を“終わった”と言うなかれ…歴史の真実に向き合うことを」
 文大統領の対日メッセージ 
 安倍政権の「12・28で終結」主張に 
 「反倫理的犯罪は覆い隠せない」 
 独島問題には「私たちの領土」と釘を刺し 
 「事実の否定は侵略反省拒否行為」 
 日本官房長官「きわめて遺憾」と反発

【写真】大学生民族は一つ、平和ナビ(蝶々)ネットワークに所属する大学生たちが1日午前、ソウル市鍾路区のタプコル公園前で「青年学生親日清算行動の日」行進を始めている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日、3.1節記念演説を通じて日本の過去の帝国主義侵略に対する反省を促した。
 文大統領はまず日本の独島(ドクト)領有権主張に対して「独島は日本の朝鮮半島侵奪過程で最初に強制占領された私たちの領土」だとし「日本がその事実を否定するのは、帝国主義侵略に対する反省を拒否することに他ならない」と批判した。文大統領の発言は、安倍晋三政権でますます猛威を振るう日本の帝国主義侵略美化の流れにブレーキをかけるためと見られる。日本は今年1月、東京に独島の領有権を主張する資料を常設展示する「領土・主権展示館」を開館し、2月22日に島根県で開かれた「第13回竹島の日」行事には6年連続で中央政府の次官級要人を出席させるなど、独島領有権主張を一層強化した。
 文大統領は、日本軍「慰安婦」被害者問題に対しても「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない」として断固たる立場を表明した。文大統領は「戦争時期にあった反倫理的人権犯罪行為は、終わったという言葉では覆い隠せない。不幸な歴史であるほど、その歴史を記憶してその歴史から学ぶことのみが真の解決」とし「日本は人類普遍の良心で歴史の真実と正義に向き合うべきだ」と話した。朴槿恵(パク・クネ)政府時期の2015年12月28日、「韓日慰安婦合意」(12・28合意)で「慰安婦」被害者問題が終結したという立場を固守している日本に対する公開批判だ。
 文在寅政府の「韓日日本軍慰安婦被害者問題合意検討タスクフォース」は昨年12月、「12・28合意」について「被害者の意思が排除されたまま政府の立場だけが強要された合意」という調査結果を発表した。しかし、安倍首相は「12・28合意は1ミリも動かない」と反発し、平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に2月9日に開かれた韓日首脳会談でも「慰安婦合意は国家対国家の合意であり、政権が変わっても守らなければならない」と述べた。これに対して文大統領は「慰安婦問題は政府間でやりとりする交渉では解決され得ない」と反論した。
 文大統領は、日本の謝罪や補償などを直接口にしなかった。過去の問題で韓日関係が再び漂流する状況を警戒したものとみられる。代わりに、文大統領は「日本が苦痛を加えた隣国と本当に和解して平和共存と繁栄の道を共に歩いていくことを願う」として「日本に特別なものを要求しない。ただ最も近い隣国らしく真実の反省と和解の上で一緒に未来に進むよう願うのみ」と話した。
 これに対して日本の菅義偉官房長官はこの日、定例ブリーフィングで「日韓合意に反するもので、決して受け入れることはできず、きわめて遺憾」と反発した。菅官房長官はまた「竹島(独島)問題は一日で解決できる問題ではないが、韓国側に「受け入れられないものについては受けられないとしっかり伝え、冷静に粘り強く対応する」と明らかにした。

パク・ビョンス先任記者、東京/チョ・ギウォン特派員
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/834315.html
韓国語原文入力:2018-03-01 21:17


https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/03/post-9640.php
「ニューズウィーク日本版」 2018年3月1日(木)12時52分
■韓国・文大統領「慰安婦問題、加害者の日本が終わったと言ってはならない」

【写真】3月1日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、抗日運動記念日「3.1節」の記念式典で演説し、日本は従軍慰安婦問題が解決したと宣言できる立場にないとの見解を示した。写真はソウルで撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

<韓国の文在寅大統領は、日本の植民地時代に起きた抗日運動の記念式典で、日韓関係の懸念となっている慰安婦問題や竹島について日本政府を批判した>
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、日本の植民地時代の1919年3月1日に起きた独立運動を記念する「3.1節」の記念式典に出席し、式辞の中で竹島(韓国名:独島)と旧日本軍慰安婦問題について日本政府を批判し、真の反省を求めた。
 韓国メディアYTNなどによれば、ソウル市内の西大門刑務所歴史館(旧刑務所跡)で開かれた第99回3.1節記念式典に出席した文大統領は「3.1運動は今この瞬間も我々の生活の中に生々しく残っている。大韓民国を国民が主人である民主共和国として作ったのが、まさに3.1運動である」と語り、安重根などの名前を挙げて「彼らが大韓民国の建国の父だ」と抗日運動の活動家を褒め称えた。
 また日本については、「独島は日本の朝鮮半島侵略の過程で一番先に支配された土地だ。韓国固有の領土だ。今、日本がその事実を否定するのは、帝国主義侵略に対する反省を拒否することと変わらない」と日本政府を批判。
 さらに、慰安婦問題について「私たちは誤った歴史を私たち自身の力で修正しなければならない。慰安婦問題の解決について、加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない」「戦争当時にあった反人倫的な人権犯罪行為は終わった、という言葉で覆い隠してはいけない。不幸な歴史であればあるほど、その歴史を記憶して、その歴史から学ぶことだけが真の解決になる」と強調した。
 ただ、日本との慰安婦問題合意について再交渉するかどうかについては言及を避け、「日本が苦痛を加えた隣国と真に和解し、平和共存と繁栄の道を一緒に歩くことを望む」「日本に特別な待遇を要求しない。ただ最も近い隣の国らしく、真の反省と和解のうえで、共に未来に進むことを願うだけだ」と話した。
 また、文大統領は、平昌五輪で対話ムードが盛り上がる北朝鮮との関係についても触れ、「私たちはこれから光復(日本からの独立)100年へと向かう間、朝鮮半島の平和共同体、経済共同体を完成しなければならない」と、北朝鮮との融和路線を進めることを強調。さらに「南北分断がこれ以上私たちの平和と繁栄に障害にならないようにしなければならない。私は今日、国民にこの目標を共に遂げて行くことを提案する」と語った。
 核開発や人権問題については触れずに「分断を克服する南北共同体」を強調したことについて韓国メディアは、今年に入ってからの北朝鮮との対話ムードに配慮したものだと分析している。


https://www.asahi.com/articles/ASL312CQRL31UHBI006.html
「朝日新聞デジタル」 2018年3月1日11時17分  ソウル=武田肇
■韓国大統領、日本の竹島領有の主張に「侵略の反省なし」
 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は1日、日本統治下の朝鮮半島で1919年に始まった「3・1独立運動」の記念式典で演説した。来年が独立運動100年の節目にあたるとして「誤った歴史」の立て直しが必要だと強調。島根県の竹島(韓国名・独島〈トクト〉)について日本が領有権を主張することは「帝国主義侵略への反省を拒むことにほかならない」と批判した。
 文氏は演説で竹島について「日本の韓(朝鮮)半島侵略の過程で最初に支配された土地だ」とも言及。日本では「領土問題」とされる竹島を「歴史問題」と結びつける主張は韓国では一般的だが、大統領が演説で強調するのは異例だ。
 文氏は慰安婦問題についても触れ「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない」と述べた。日本政府が慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」をうたう2015年の日韓慰安婦合意の実行を韓国側に要求していることへの不満が念頭にあるとみられる。
 一方で文氏は「私は日本に特別な扱いを求めない」と発言。日本に外交的に追加対応を求める考えがないことを示唆。「最も近い隣国らしく、真の反省と和解の上に、ともに未来へ進むことを願うだけだ」と語り、未来志向の関係も強調した。
 文氏は歴代大統領として初めて、演説を日本統治時代に独立運動家らが捕らえられたソウルの西大門刑務所跡の歴史館で行った。歴代大統領は演説で南北関係に言及することが多かったが、文氏は具体的な言及をしなかった。
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