2024年4月4日 17:39 JR東海、リニア山梨県駅など31年完成 見通し提示(日本経済新聞)
JR東海は4日、リニア中央新幹線工事で山梨県駅(仮称、甲府市)や座光寺高架橋(長野県飯田市)の発注見通しを示した。2031年の完成を予定しており、東京・品川―名古屋間の当初開業予定である27年を超える初めての発注になる。ただJR東海はリニア開業遅れの最大要因を静岡工区としており、「静岡工区完成までに他工区は全て終わっている予定だ」との見通しを示した。
山梨県駅は品川―名古屋間に予定している駅で唯一未着工だった。24年度上期中に工事を発注し、工期は約80カ月になる。駅は高さ約30メートルの高架駅で4階建ての駅舎になる。前後の高架橋や橋梁を含め約1270メートルの区間の工事を25年度にも着手する見込み。約83キロメートルある山梨区間の未発注工区は残り16キロとなる。
長野県は本線や保守基地への高架橋で合わせて約1870メートル。工事発注時期は山梨と同じく24年度上期だ。工期は約70カ月。山梨県駅も長野の高架橋も今後建設会社などから公募する。工費や設計を詰めながらJR東海が施工者を決める。
JR東海は3月末に品川―名古屋間の開業見通しを従来の「27年以降」から「未定」とした。静岡工区については着工から開業まで当初約10年とみており、計算すると品川―名古屋間開業は34年以降になる見通し。全体では工事契約は約9割で完了している。
同日、静岡市内で報道陣に説明したJR東海の沢田尚夫常務執行役員は、静岡県の川勝平太知事の辞意表明について受け止めを問われ「静岡工区含めて早期開業を目指す姿勢は変わりない」と話した。川勝知事の持論であった山梨―神奈川間などの部分開業は「これまで通り全く考えていない」とした。
JR東海は4日、リニア中央新幹線工事で山梨県駅(仮称、甲府市)や座光寺高架橋(長野県飯田市)の発注見通しを示した。2031年の完成を予定しており、東京・品川―名古屋間の当初開業予定である27年を超える初めての発注になる。ただJR東海はリニア開業遅れの最大要因を静岡工区としており、「静岡工区完成までに他工区は全て終わっている予定だ」との見通しを示した。
山梨県駅は品川―名古屋間に予定している駅で唯一未着工だった。24年度上期中に工事を発注し、工期は約80カ月になる。駅は高さ約30メートルの高架駅で4階建ての駅舎になる。前後の高架橋や橋梁を含め約1270メートルの区間の工事を25年度にも着手する見込み。約83キロメートルある山梨区間の未発注工区は残り16キロとなる。
長野県は本線や保守基地への高架橋で合わせて約1870メートル。工事発注時期は山梨と同じく24年度上期だ。工期は約70カ月。山梨県駅も長野の高架橋も今後建設会社などから公募する。工費や設計を詰めながらJR東海が施工者を決める。
JR東海は3月末に品川―名古屋間の開業見通しを従来の「27年以降」から「未定」とした。静岡工区については着工から開業まで当初約10年とみており、計算すると品川―名古屋間開業は34年以降になる見通し。全体では工事契約は約9割で完了している。
同日、静岡市内で報道陣に説明したJR東海の沢田尚夫常務執行役員は、静岡県の川勝平太知事の辞意表明について受け止めを問われ「静岡工区含めて早期開業を目指す姿勢は変わりない」と話した。川勝知事の持論であった山梨―神奈川間などの部分開業は「これまで通り全く考えていない」とした。