週刊BS-TBS報道部 が毎週日曜日 21:00~22:54 に放送する番組で 2013年4月21日(日)に 「石破幹事長に憲法改正を問う」 が放送されました。
『現実的な論点として浮上してきた「憲法改正」推進する自民党の石破幹事長をスタジオに招き1時間にわたって、その核心を問いました。』とのことです。
私は昨日巡回先のブログでこの情報を知りましたので、YouTubeにアップロードされた動画を確認しました。5分割された画像と音声の状態からみるとテレビの前に置いた撮影機で記録されたもので放映をそのまま録画したものでは無いようです。アップロードされてから約3か月経過していますが、いずれ削除されるものと思います。
貴重な記録ですから「週刊BS-TBS報道部」が公式に録画をネット公開し保存されることを期待したいと思います。
YouTube PART3 で石破茂さんが「軍法裁判所」と呼んで語っているのは軍法会議を設置する意味だと思いますが、話を聞きながら旧日本軍の軍法会議についても調べてみたいと思いました。ネットで読める記事は多数あるようです。いずれ整理してみたいと思います。
私が確認した時点では、この部分の動画には5,600 程のアクセスがあり、その他の4パートは数百程度のアクセスでした。おそらくパート3で語られた内容、軍事裁判所-軍法会議と続く歴史の中に位置づけられ「軍法裁判所」との名称でその必要性を説かれたことがネットで伝わり、多くのアクセスがされたものと思えます。
まず初めに石破茂さんの話 Part 3 を聞きながら、山梨県参院選では原発問題に戦犯の疑いのある党会派、関連会派の候補を国会に送り出すことはやはり間違いだと私は思いました。
送り出した県民の責任は歴史的に問われることになり、ひいては地域の存亡に関わるでしょう。東京のように全国からの移住民で成り立つ地域とは異なる「ふるさと」人で構成される地域の、これは宿命だと江戸っ子の私は思うのです。・・・参考-『八重の桜』の長州藩描写 山口県民は受け入れ難いの意見多し
私は推察します。
石破茂さんが軍法会議の設置を語られたということは、その前にまずは原発震災の戦犯裁判に自由民主党はどのように対応するか、石破茂さんはお考えになられたことでしょう。この点を述べていただくことも大切です。さもないと軍法会議に言及した真意が国民に理解されません。
福島被災地の救援・支援に活動された消防、警察、自衛隊の皆さまは文字どおり身命を賭して働かれました。
そこには軍法会議システムの必要は無かったのです。そこは放射能が滞留し、いつなんどき戦術核兵器の攻撃を受けるか分からない戦場だったことは石破茂さんもご存じのとおりです。透明人間・ステルス兵器を相手にする空前の戦場だったはずです。
帰郷された兵士の方々はそれぞれ十分な健康診断を受けられた後、日常業務に復帰されたと思います。当時野党の立場とはいえ防衛省にも深い関りをお持ちの石破茂さんは派遣自衛官の健康について報告をお求めになられたと思います。涙してお読みになった報告も多かったのではないかと拝察します。
福島第一原子力発電所から開戦した今次大戦は、目に見えない戦塵の拡散により福島県をはじめ東北・首都圏各地まで拡大して銃後の国民に影響が及び生活が変化する方々も多く、終戦の目処が見えていない状況です。
その最中に休戦中の各地戦地で再び火ぶたを切ろうとするのは、戦線を拡大し国家的損失を増大させる愚策だと思うのです。満洲事変、日中戦争、太平洋戦争とつながる戦訓から何も学んでおられない石破茂さんでは無いと私は信じたいのです。
以前にも何かでお話を聞いたことがありますが、石破さんは説明が丁寧なのです。ご自身が理解しておられる事をあますことなく説明しようとなさる。そのスタンスは素晴らしい、しかし、根本の理念が私とは異なると感じて全てに賛同することはできません。
まずは福島戦線を終息、休戦に持ち込み、その戦犯を明確に裁断することで国民に安全・安心をもたらし、その成果に立って改憲も国防軍も改めて国民の意見を求めるのが筋道かと思います。
改憲や国防軍については休戦してください。まず福一の終戦、そして戦犯の裁判に注力していただけることを願います。自由民主党が戦犯として裁かれる可能性が大いにある事は石破茂さんも想定済みとは思います。
◇ PART1 公開日: 2013/04/21 8分46秒 憲法改正の目的、96条問題
◇ PART2 公開日: 2013/04/22 14分56秒 9条、自衛権問題
◇ PART3 公開日: 2013/04/30 11分19秒 軍法裁判所
◇ PART4 公開日: 2013/04/23 14分30秒 公の秩序とは
◇ PART5 公開日: 2013/04/30 11分50秒 今後の連立の枠組み、違憲状態の解消
「軍隊」 と 「自衛隊」 どちらの言葉も日本語として定着していると考えたら、JIEITAI が国際的に使われる単語となり、JIEITAI は戦時に関わる全ての条約の適用を受けることが国際的に認められるようになっていれば良いのです。それが国の役目です。Japan Ground Self-Defense Force, Maritime Self Defence Force, Air Self-Defense Force の総称としての JIEITAI
JIEITAI は現行憲法が述べている「陸海空軍その他の戦力」 に該当しないという合意形成に至るには、いわゆる軍需利権を排除できるかどうかに関わることであり、それこそが国政の全分野にわたって 「ニッポンを取り戻す」 真の意味になるわけです。Army, Navy, Air Force じゃなくても良いでしょう。
利権がらみの装備を与えて命懸けの戦場に送り出し、拒否すれば軍法会議というシステムの構築は、政治家としてこれほど恥ずかしいことは無いと石破さんもお分かりのことと思います。
我がニッポンの国を守るには「自衛隊」ではなく「軍隊」が必要だという意見があるなら、両者のどこに違いを見て、それ故に国の独立のために必要なのは「軍隊」であるという結論に至る筋道をきちんと知りたいと思っています。『「国防」軍』であるべきなら、その武士道精神はまず原発戦犯の処断を必須とします。
◇ 防衛省 | 防衛白書